2016年度活動レポート(一般公募コース)第360号
日本の診療技術、文化を学ぶ日韓交流プログラム
福岡歯科大学からの報告
2017年2月5日~2月11日の7日間の日程で、韓国の慶煕大学校から学生6名・教員1名を招へいし、交流プログラムを実施しました。
今回の研修では、両校の姉妹校協定に基づき、基礎医学、臨床研究での共同研究等の活動を含む、両大学の学生および研究者の交流を促進していくことを目的としており、滞在期間中に基礎系研究室の見学、附属の福岡歯科大学医科歯科総合病院における臨床実習を実施しました。
また、日本文化に親しむことを目的として、太宰府天満宮、九州国立博物館への訪問や、博多人形絵付け体験を実施しました。
2月6日に対面式、福岡歯科大学医科歯科総合病院、および福岡歯科大学基礎系研究室の見学、講義を行いました。同日に歓迎会を開催し、慶煕大学校の学生・教員、福岡歯科大学の学生・教員の交流を深めました。
2月7日以降は、高齢者歯科学分野、歯周病学分野、冠橋義歯学分野、有床義歯学分野、成育小児歯科学分野、矯正歯科学分野、口腔外科学分野、画像診断学分野などを訪問し、研究室や診療室の見学、臨床実習、講義などを行いました。
実際に患者の診療を見学することにより、日本における最新の診療技術を間近で見ることができ、また、ロボットシミュレーション室における実習等を体験することができました。
2月8日には、博多駅近くにある福岡歯科大学口腔医療センターを訪れました。診療室、手術室などを見学し、その後セミナー室で講義を行いました。
2月9日には、慶煕大学校のLee Soo Jung教授(Professor, Dept. of Maxillofacial Tissue Regeneration)から『Missing links in brain lymphatic system』の特別講演を行っていただき、各分野の教員・大学院生が受講しました。
また、同日に修了式を開催し、慶煕大学校の学生へCertificateを発行しました。
2月10日には、慶煕大学校の学生・教員、福岡歯科大学の学生・教員で、日本文化研修を行いました。学問の神様として有名な太宰府天満宮への参拝、九州国立博物館への見学を行い、日本文化や歴史に触れることができました。
また、博多人形絵付け体験に参加し、伝統工芸品である博多人形や、福岡の文化の知識を深めることができるプログラムとしました。作品はそのまま持ち帰ることができ、韓国へのお土産となり、日本での思い出を作ることができたと思います。
研修期間中は福岡歯科大学の学生・教員、同窓会と様々な形で交流し、施設見学や講義、会食、一日観光などを通じて、有意義な交流ができました。
過去に慶煕大学校へ訪問したことのある福岡歯科大学の学生・教員をお世話係としたため、より深いコミュニケーションを取ることができました。また、スケジュール外でも、慶煕大学校と福岡歯科大学の学生同士で積極的な交流がありました。
最後に本プログラムを助成してくださった、さくらサイエンスプログラムならびに関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。