2016年度活動レポート(一般公募コース)第335号
先進技術や先端科学と共に文化を学ぶ日・印交流プログラム
熊本大学からの報告
熊本大学では、2016年2月1日から2月8日の日程で、本学の学術協定校である国立工科大学カルナタカ校(インド)から、工学部所属(機械工学科、土木工学科、化学工学科)の成績上位の学生10名を招へいし、交流プログラムを実施しました。
2月1日
福岡空港から貸切バスで熊本市内のホテルへ移動し、翌日の内容(集合時間、見学施設)についての説明後、各人は部屋で長旅の疲れを取りました。
2月2日
10名の参加者はホテルから日立造船(長洲町)まで貸切バスで移動し、施設の説明(写真撮影、移動中の注意、制服の着用と防寒着の着用)を受けた後、大型建造船のエンジンの製作工程を見学しました。
担当者より、鉄板を切断する工程から各パーツが組み立てられる工程、更に、でき上がったエンジンの性能の検査を行う場面までを説明してもらいました。
大学に戻って学内食堂で昼食(ベジタリアン食)をとった後、午後は、井関熊本製造所を見学しました。
2月3日
午前中は先進マグネシウム国際研究センターで「熊大マグネシウム」の説明を受け、その関連の実験室を見学しました。
午後は熊本大学機械システム工学科鳥井教授により、「熊本大学、再生可能エネルギーに関する研究、ナノ粒子用いた先端冷却手法に関する研究」について説明を受けました。
2月4日
午前中はパルスパワー科学研究所の外本教授による講義を受けました。講義では、爆薬を用いた先端研究、特に異質物質の接合について、動画を示しながら解説されました。
午後からは、機械システム工学科の中西教授が、バイオメカトロニクスについて講義と実験室を紹介されました。
2月5日
午前中は動画を用いて、熊本大学が行っている先端研究を中心に大学紹介を行った後、キャンパスツアーを実施しました。
午後には、市内に移動して、市内にある史跡を巡りました。
2月6日
午前中、本プログラムで学んだことや感じたことを発表するための資料をパワーポイントにまとめ、午後には、機械系会議室にて、熊本大学工学系の博士後期課程の学生を交えて発表会を行いました。
終了後、参加者10名全員に修了書を授与し、記念撮影を行いました。
2月7日
帰国前日は、熊本市内のホテルをチャックアウトした後、貸切バスで移動して福岡県青少年科学館を見学しました。
科学に関する展示物を見学し、楽しみながら体験することを通して、科学技術への関心を深めることができたように思います。
本プログラムは、日本の先進技術や先端科学を学び、見学し、体験することを目的としていましたが、同時に、日本の文化、風習、食事、日本語(滞在期間で片言の日本語で会話もしました)を学ぶ機会にもなりました。
全てのプログラムを修了して、滞在期間中に体調を壊すことなく、参加者全員は2月7日早朝に福岡空港からインドに向けて帰国しました。
招へい大学で工学博士を取得し、現在、鳥居研究室で客員研究員として研究に携わっている研究者が、学生からの色々な依頼に対して積極的に対応してくれたことも、プログラムの成功に結びついたと思われます。
特に、気候の違い、食事の違い(ベジタリアンであることから、食料を探すことで苦労)などにも、的確に対応してもらいました。