2016年度 活動レポート 第292号:岩手大学 理工学部 化学・生命理工学科

2016年度活動レポート(一般公募コース)第292号

我が国のものづくりの革新を学ぶ国際交流

岩手大学 理工学部 化学・生命理工学科 化学コースからの報告

岩手大学 理工学部 化学・生命理工学科 化学コースでは、さくらサイエンスプログラムの支援を受け、平成28年11月27日から12月3日までの間、交流協定校である中国華南理工大学機械與汽車工程学院の大学院生10名(以下、研修生)を招へいしました。

本プランは、本学理工学部が平成16年度に締結した中国華南理工大学機械與汽車工程学院との交流協定をベースに実施されました。

11月27日

羽田空港到着、岩手へ移動、盛岡市内宿泊

写真1
羽田空港到着

11月28日

来学初日は、プログラムのオリエンテーションでスケジュール等の確認を行いました。理工学部長へ表敬、理工学部見学そして平原・會澤研究室の研究テーマである革新的ものづくり研究紹介を行いました。

写真2
理工学部長へ表敬
写真3
研究紹介

11月29日

=接合複合化実験、表面分析実施=
平原・會澤研究室で行っている「異種樹脂接合研究」「エッチングフリーめっき研究」「ナノ層状化合物研究」「有機物吸着挙動研究」テーマを研究室の学生と研修生が実際に実験を行い、研究の一端に触れ理解してもらうことを行いました。また、研修生が持参した分析用の研究材料のサンプルを本学所有のXPS分析を行いました。

写真4
研究材料の表面分析

特に空間分解能約100nmで赤外分析可能な原子間力顕微鏡-赤外分析(AFM-nanoIR)に関わる研究に興味を抱いたようでした。

午後は平原・會澤研究室の学生の研究発表を行った後、研修生とのディスカッションを行いました。学生からは海外大学の学生と研究交流に良い場だった、との感想が聞かれました。

11月30日

電子部品・音響機器を製造販売する企業であるアルプス電気(株)(宮城県古川市)を訪問し見学を行いました。製造・販売拠点を中国に進出し展開している企業であり、研修生にとって“世界のものづくり”に触れることができる見学であったようです。

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アルプス電気(株)見学

(株)ジャパンセミコンダクター岩手事業所(岩手県北上市)は、高密度集積回路など半導体製品を製造している企業であり、高度な半導体に関する説明を受け、生産現場を見学し研修生からの質問も多く有用な機会となりました。

写真6
(株)ジャパンセミコンダクター岩手事業所見学

12月1日

研修生による華南理工大学の紹介と研究紹介、さくらサイエンスプログラム成果報告とプログラムの感想を述べてもらい、学部生にも聴講してもらいました。

修了式において修了証の贈呈と記念撮影を行いました。今回のさくらサイエンスを契機に、交流活動がより活発になり、共同での研究成果がより増えることをお互いに期待しています。

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さくらサイエンスプログラム成果報告

12月2日

国立科学博物館と日本科学未来館を見学して最先端の科学技術を体験してもらい、東京ビックサイト「国際粉体工業展東京2016」においてナノ粒子材料の将来展望について見学する機会を設けました。

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国立科学博物館 見学
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日本科学未来館 見学

12月3日

羽田空港より帰国

最後に、このような貴重な機会を与えていただいたさくらサイエンスプログラム、またプログラムに快く協力してくださった全ての方々および機関に、心から感謝申し上げます。

写真10
修了証の贈呈