2016年度 活動レポート 第289号:九州大学最先端有機光エレクトロニクス研究センター

2016年度活動レポート(一般公募コース)第289号

Organic Electronicsについての集中講義と研究現場体験

九州大学最先端有機光エレクトロニクス研究センターからの報告

九州大学最先端有機光エレクトロニクス研究センター(OPERA)では、さくらサイエンスプログラムの採択を受け、中国の武漢大学と浙江大学の9名の学生と2名の教員を招へいし「Organic Electronicsについての集中講義の受講と研究現場体験」を実施しました。

実施期間は2016年12月12日から12月20日までの9日間で、安達教授からの有機ELに関する講義に加え、合計8人のOPERAの教員・研究員から有機エレクトロニクスの最先端技術について講義を行いました。

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安達教授からのオリエンテーションと有機ELについての講義

また、2名の中国人学生から、日本での留学経験についても紹介しました。本企画は武漢大学のGuohua Xie准教授が、さくらサイエンスプログラムのことを中国で知り、学生と一緒に当センターの訪問を強く希望され、OPERAに連絡をいただいたことがきっかけでした。

合わせて、当センターでの勤務経験がある浙江大学のQisheng Zhang准教授を引率者として、2名の学生とともに訪問していただくことによって、双方の大学にとっても新しい交流となり、いい刺激が生まれ、大変有意義な交流となりました。

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松島准教授からのレクチャー後の集合写真

ラボツアーでは、Qin助教からOPERAでの有機エレクトロニクス材料・デバイスを研究している設備を紹介しました。有機合成室、デバイス作成室、クリーンルームなど、最先端の設備での研究に感銘を受けていました。

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Bencheikh研究員からのレクチャーの様子

14日にはNightセミナーを行い、Guohua Xie准教授とQisheng Zhang准教授から講演をしていただきました。その前に中国からの学生に英語での自己紹介をしていただき、滞在中の抱負を話してもらいました。ちょうど期間が同じになったモンゴルからの学生も含めたピザパーティとなりました。

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Qisheng Zhang准教授からの日本での経験を含めたプレゼンテーション
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中国からの学生の自己紹介ミーティング後の歓迎ピザパーティの様子

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ピザパーティの際の集合写真
モンゴルの学生の送別会にもなりました。

今回は、OLEDの基礎知識はかなり持っている学生が多かったので、様々な有機エレクトロニクスの新しいデバイスや最先端の研究について話をしました。活発な質問が飛び交い、毎日充実した講義になりました。

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Sandanayaka准教授からのレクチャー後の集合写真

日本についての文化など、知識は豊富な学生が多かったですが、海外へは初めて来る学生も多く、この機会に初めてパスポートを取得していました。

そのため、授業の内容だけでなく、日本での買い物や食事も大変楽しんでいました。中国では海の近くに住んでいなければ海を見たことがない学生が多く、初めて浜辺に行ったとのことで、糸島の海岸の眺めや浜辺など、童心に返って大変楽しんでいました。

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糸島市の海岸沿いにある立石山山頂にて 初めての登山だったようですが楽しんでいました!
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糸島市の二見ヶ浦の夫婦岩の前にて 浜辺の雰囲気を楽しみました。

最終日には、各学生から10分間ずつのプレゼンを行ってもらい、この滞在期間で学んだこと、また印象に残ったことを話してもらいました。

これをきっかけに、引き続き、さらなる学生さんの留学や共同研究が推進されると確信しております。

中国でも有機エレクトロニクスの研究に注目が集まっており、OPERAでの新しい成果や最先端の整った設備に大変興味が集まりました。

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福岡県太宰府天満宮へお参り

一方で安達教授からは、逆に設備に頼らず、自分の頭で工夫して簡単な手作りの装置などで工夫することが、実は大変重要であることも伝えました。

彼らは今後も共同研究や、日本で最先端のサイエンスを学ぶ事に大変期待しています。本プログラムを助成してくださった、さくらサイエンスプログラムに感謝すると共に、今後も、中国の学生・研究者との研究交流をご支援いただけましたら幸いです。