2016年度活動レポート(一般公募コース)第266号
モンゴル・インドネシアの医学生に対する先進的医療体験
国際医療福祉大学からの報告
国際医療福祉大学は12月7日~14日の8日間の日程で、学術交流協定を締結しているモンゴル国立医科大学およびインドネシア・ウダヤナ大学より、それぞれ教員1名、学生4名を招へいしました。
「モンゴル・インドネシアの医学生に対する先進的医療体験」をテーマとして、モンゴル・インドネシアの医学生に対し、我が国の最先端の医療機器やサービスに関する技術・知識等を紹介し、日本の医療や医学教育について興味を抱かせるとともに、日本・モンゴル・インドネシア間の国際交流を通して各国の医療事情や医療制度について知り、医療に対する多様性を理解し、見識を深めることを目的としたプログラムを実施しました。
研修初日に本学の東京青山キャンパスにて、副大学院長による日本の医療事情に関する講義、翌日は本学教授陣による日本の医学教育制度や医療システム、今後の医学教育の在り方に関する講義を受講し、我が国の医療の現状と目指すべき方向性について経験や知識を共有、理解を深めました。
翌日からは栃木県にある本学大田原キャンパスや国際医療福祉大学病院、東京の国際医療福祉大学三田病院、本学関連施設である山王病院などを視察し、医療や医学教育を提供する現場の見学を通じて、日本の最先端の医療機器や教育、サービスを紹介しました。
それぞれの国で医学を学んでいる研修生にとって、日本の医療や教育の場を実際に見ることは大きな刺激になったようで、自国と比較しての様々な質問が飛び交う充実した視察となりました。
また、滞在中にはお台場の日本科学未来館も見学しました。日本における最先端の科学技術に文字通り「触れ」て、五感を通して地球環境や生命科学、情報科学の世界を楽しみながら学ぶことができました。
研修最終日には、2017年4月に医学部が設立される本学成田キャンパスにおいて、研修成果発表会と修了式を行いました。1週間という短い時間でしたが、個々の研修生が研修中に学んだことや感じたことを発表し、医学部に就任する教授たちよりコメントをいただきました。
このプログラムの目的の1つである「日本の医療や医療教育について興味を抱かせる」ことについては、講義や視察を通して日本に興味を持っていただく機会となり、「日本に是非また来たい」「次はもっと長い期間、研修や研究で来日したい」等の感想をいただくことができました。
さらに、モンゴルとインドネシアの研修生が次第に意見を交わすようになり、交流を深められたことは、本プログラムの何よりの収穫であったと感じております。
このような機会を与えていただきましたさくらサイエンスプログラムの関係者の皆様方に、この場をお借りしまして深く御礼申し上げます。