2016年度活動レポート(一般公募コース)第263号
最先端情報通信技術における日印トップレベル大学研究交流プログラム
東京大学大学院情報理工学系研究科教授 須田礼仁さんからの報告
東京大学大学院情報理工学系研究科では、2016年6月12日から7月2日まで、インド工科大学ハイデラバード校より10名の大学院学生を招へいし、6月21日までの10日間についてさくらサイエンスプログラムの支援を受けました。
日印の情報通信技術でトップレベルの大学である東京大学と IIT ハイデラバード校との教育・研究連携を実施し、インドの優秀な学生に日本との連携・共同によるメリットを実感してもらい、今後の日印の情報通信技術分野での人材交流の活発化へとつなげることがこのプログラムの目的です。
さくらサイエンスプログラムの支援を受けるのは、前年度3月に続き2回目となりますが、第1回目の評判が広まったのか30名近い参加希望が寄せられ、選考に苦労しました。
参加学生は、各自の研究分野とマッチした研究室に所属して、世界最先端の研究を体験しました。その合間を縫ってプログラム期間中の6月17日には、日本文化を体験してもらうため、新幹線を利用し京都日帰り視察を企画しました。
また、今回は日本語教室の協力を得て、1日日本語教室および茶道体験も開催しました。
総合的には、学生にとって、日本の文化と我が国の情報通信技術の先端的成果に肌で触れることができる企画になりました。それぞれの専門分野における体験において、世界最先端の研究に触れたことで、大きな刺激になったという感想が聞かれました。
東京大学とインド工科大学ハイデラバード校とは、引き続き教育研究の連携が拡大しつつあり、関連プロジェクトで双方の学生のインターンシップ等をサポートする計画などが進んでいます。
さくらサイエンスプログラムに応募してくる学生の反応を見ても、日本で研究活動を行うことについて、より関心が高まりつつあることを実感しています。
参加学生は、今回の体験で、初めて訪れた日本の生活を大いに楽しんでいたようですが、それにも増して、研究活動を継続していく意志を固めたと語っているものもあり、本学で再会できる日も遠くないに違いない、と多いに期待を寄せています。