2016年度 活動レポート 第255号:東京医科歯科大学

2016年度活動レポート(一般公募コース)第255号

東南アジア3か国の学生を対象とした歯科研修プログラム

東京医科歯科大学からの報告

さくらサイエンスプログラムにより、東京医科歯科大学歯学部では、平成28年10月10日から19日までの10日間、チュラロンコン大学、シーナカリンウィロート大学(タイ)、ホーチミン医科薬科大学(ベトナム)、インドネシア大学(インドネシア)の4大学から計11名の歯学部学生を受け入れ、歯科研修プログラムを提供しました。

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本プログラムは、海外から優秀な歯学部学生を受入れ、日本の最先端の医療・歯科医療を学び、本学を中心とした東南アジアにおける歯科医療ネットワークを構築すること、また本学の学生を含む多国間の学術的・文化的交流を通して、歯科医療を学ぶ学生のネットワークが、日本を中心として東南アジア地域に広く構築されることを目的として実施したものです。

受入れ期間中は、本学を含む4か国5大学の学生、教職員が寝食を共にしてディスカッションやグループワークに取り組むグローバルリトリートや、研究実習、本学の各専門分野での研究実習・臨床見学や若手教員による英語講義等の実践的な研修を行い、また、本学の博士課程に留学している東南アジアからの留学生から留学生活の実際について触れる機会を提供しました。

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日本を含む4か国5大学の歯科学生が自国で行った研究の口演発表・ポスター発表を英語で行うリサーチデイは、参加者が同年代の歯科学生の研究に触れ、他国の学生の研究から新たな発見や学びを得る機会となりました。

その他にも、日本の歯科関連企業の見学や、ITシミュレーションを使ったe-learning体験実習など様々な研修プログラムが実施されました。

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学術的な交流プログラム以外にも、歯科技術で求められるデッサン能力を楽しみながらお互いに高め合うチームアクティビティや、参加学生による所属大学や自国の文化の紹介、本学学園祭への参加、週末を利用した日本文化体験等の多様な機会を通して、学生同士の交流が深まりました。

本プログラムは、同時期に多文化の背景を持つ学生同士を受け入れ研修や交流を行うことで、これから歯科医療を学ぶ者同士の間に、活発な学術的、文化的、人的交流が生まれ、参加した学生も迎え入れた日本人学生にとっても貴重な経験となりました。

本研修に参加した外国人学生が、本研修プログラムでの様々な経験や気づきを糧に、将来本学の博士課程に留学することが期待されます。

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