2016年度活動レポート(一般公募コース)第253号
インド国スリ・ラマサミー・メモリアル大学学生との研究交流推進
静岡大学教授 早川泰弘さんからの報告
静岡大学とインド国スリ・ラマサミー・メモリアル大学(SRM大学)は大学間協定と博士ダブルデグリー協定を締結しています。両大学の教員、研究者、学生の交流をさらに促進するために、平成27年度に引き続き、平成28年8月28日から9月3日の7日間、さくらサイエンスプログラムを利用して学生10名(学部生6名、修士2名、博士2名)とC.Muthamizhchelvan工学部長を招へいしました。
8月29日は、アジアブリッジプログラ厶を推進しているグローバル企画推進室(梶野先生、青山先生、宮崎先生)にて、静岡大学の国際交流について説明を受けました。
その後、鈴木・脇谷・坂元研究室で酸化物セラミックナノ材料合成、近藤研究室で表面波を利用したセンサー、猪川研究室で表面プラズモンアンテナに関する研究成果の紹介と装置見学を行いました。また、ガラス細工室では百瀬技術職員からガラス細工の実演を見せていただきました。
8月30日は、清水研究室で微小プラズマを用いたバイオセンサーなど、原・小南研究室では窒化ガリウム系ナノ結晶合成と蛍光体研究、荻野研究室で熱電子発電、ミゼイキス研究室でプラズモン、下村研究室で太陽電池と表面状態解析、村上研究室で太陽電池と応力発光、池田研究室で熱電材料に関する研究紹介をしていただきました。
8月31日は学生ワークショップを開催しました。29名が参加し、研究発表を行ないました。研究内容は、太陽電池、燃料電池、触媒、センサーなどに関するもので、学生たちによる活発な意見討論が行われました。
9月1日は国際交流センター(袴田先生、ライアン先生)で、静岡大学の国際交流について説明を受け、立岡研究室でシリサイドナノワイヤ材料、齋藤研究室で流体その場観察、早川邦夫研究室で材料加工、モラル研究室で単電子トランジスの研究紹介をしていただきました。
私の研究室では、国際宇宙ステーション実験、太陽電池材料、熱電材料とバイオイメージング材料の合成などの研究内容を紹介しました。佐古工学部長、原創造技術大学院長(博士課程)、三村電子工学研究所長を訪問し、静岡大学の教育・研究活動を説明していただきました。
9月2日は、スズキ歴史館を訪問し、自動二論や自動車開発の歴史や生産方法を学びました。インド国にはスズキ(株)との合弁企業マルチスズキ(株)があり、数箇所に生産工場があります。日本から進出している自動社会社も多く、彼らは、自動車の生産過程のビデオや展示を見て、感激しておりました。また、竜ヶ岩洞の鍾乳洞を見学し、天然の結晶成長を堪能しました。
さくらサイエンスプログラムは、海外の学生や教員との交流を深める大変良い制度です。今年来日した学生の中の3名が10月から静岡大学の早川研究室と池田研究室に6ヶ月短期入学して研究をしています。
引率で来日されたC.Muthamizhchelvan工学部長からも、今後も本制度を利用してSRM大学学生を静岡大学に招へいしていただきたいとの強い依頼をいただきました。
学生交流の他に国際共同研究もさらに促進できると考えられます。
訪問学生の感想:
The Sakura Program conducted by the Shizuoka University given us a new ideas and scope in field of research and we had an opportunity to discuss about our research activities with the professor and students which is very much help in our research work and the equipment used here are advanced and we can manipulate in atom level also most of research are simple and creative to convert solar energy into electrical energy. The Japan culture is attractive and the people in japan shows respect and very helpful and the temple and cave temple very beautiful.