2016年度 活動レポート 第233号:香川大学農学研究科

2016年度活動レポート(一般公募コース)第233号

食品安全機能解析に関する共同研究推進プログラム

香川大学農学研究科からの報告

7月10日(1日目)

タイ、インドネシア、台湾、ベトナム、中国から若手研究者が来日しました。お昼過ぎから関西空港と高松空港からのバスが到着し、順次ホテルのルール、最寄駅の理解、翌日、大学のバスで送迎する場合の待ち合わせ場所などの確認を行い、夕刻までには、全員ホテルに到着しました。

7月11日(2日目)

インターナショナルオフィス長の徳田先生が、医学部にて御用があり、医学部にて、オフィス長の表敬訪問を行いました。オフィス長から、若手研究者や教員の訪問により、学術交流がさらに加速するように期待の言葉が述べられました。

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7月11日、香川大学大学院農学研究科 開講式
医学部にてオフィス長を表敬訪問

医学部にてオフィス長を表敬訪問したのち、オフィス長が、希少糖の健康機能に関する講義をチェンマイ大学看護学部の学生にすると伺っていたので、講義棟に移り、さくらサイエンスプログラムの研究者も希少糖の講義を受けました。

午後は、農学部に向かい、農学部長、合谷教員、米倉教員など関係教員と開講式を行いました。来日にあたり、パスポートの提示、航空券の半券など事務手続きを行いました。

7月12日(3日目)

食品安全機能解析研究センター、機器分析センター、圃場など主要な農学部内の施設を見学しました。特に、希少糖を生産する植物の品種保存、希少糖を生産に成功された何森先生の講話があり、訪問中の若手研究者自身も希少糖に興味が沸き、指導学生を留学させたいとの要望も複数の大学の先生から出されました。

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食品安全機能解析研究センターでは、高性能の残留農薬分析機器の紹介、機能解析のためのラットの飼育室、特殊な動物細胞の培養室などを見学しました。食品の機能解析には、ラットによる食材の吸収実験が重要ですが、動物細胞でも可能となっており、米倉教員により、Caco-2細胞を使った機能性解析法について短時間に紹介を受けました。

午後は、希少糖研究ステーションの訪問を行いました。ジャーファメンターによる菌体培養、酵素の固定化など説明を受け、希少糖の作られるまでのプロセスを学びました。

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希少糖研究ステーションの訪問
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ジャーファメンターによる菌体培養、酵素の固定化など説明を受け、希少糖の作られるまでのプロセスを学ぶ

7月13日(4日目)

各国の若手研究者は、各大学にて食品関係の学生実験を担当しており、今回機能性食品の評価として最も大切な抗酸化活性、ビタミンCの簡易な測定法について、見学するのではなく、各自が白衣に着替え、実際に実験を行い、実験の内容の理解、実験の所属大学への移転、各自の実施する実験との違いなど様々な情報交換を行いました。田村、米倉研究室の学生も手伝いに参加し、交流の場ともなりました。

7月14日(5日目)

日本の食品は6割輸入されており、その安全性は国内外を問わず重要です。食品安全機能解析研究センターを利用し、食品の安全性試験を学びました。午前中は講義を受け、午後は実習の時間としました。

ケニアからABEイニシアチブのプログラムで修士課程に入学中の大学院生に研究内容の紹介や実験方法の紹介がありました。

7月15日(6日目)

今治、日本食研本社を訪問、たれ工場とハム工場を見学、試食を行いました。

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日本食研ハム工場訪問

その後、アサヒビール工場を訪問し、四国西条の名水を使ったビールの製造工程の説明を伺い、森林資源の保護にも力を入れていることを学びました。

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アサヒビール工場見学

最後に愛媛県立科学博物館を訪問し、サイエンスの楽しさを体験できました。このような田舎にも、立派なサイエンスの施設があることに、驚かれ、日本のサイエンス教育の深さ、浸透しやすい環境の充実に感心され、実感されていました。若手研究者も最初は、子供相手の科学館と思っていたが、好奇心に目覚め、自ら楽しんで帰られました。

7月16日(7日目)

午前中は、食品のアレルギー及び肥満防止効果についての研究紹介を行い、午後は実験体験を行いました。タイのカセサート大学研究員は、来年度大学院博士課程入学を希望しており、短時間ではありますが、食品の機能性に関する研修、次年度の研究計画、入学資料の配布などを行いました。

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実験風景。
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学生に返った気持ちで実験

土曜日は生協食堂が休業なので、抗肥満細胞を使った実習の合間に、本日の講師である朱博士研究員らと共に研究室でお好み焼きを作り、日本の伝統的なファーストフードを手作りし、料理を堪能しました。

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日本の伝統的なファーストフードを手作りし、料理を堪能