2016年度活動レポート(一般公募コース)第231号
日本の環境汚染管理について学ぶ
堀場製作所からの報告
本年度で三回目の招へい・実施となりましたミャンマーインターンシッププログラムは、ミャンマー環境省より2名、ヤンゴン市・マンダレー市都市開発局より2名、ヤンゴン工科大学より1名の計5名が参加されました。
7月24日に関西国際空港に到着し、翌25日からプログラムをスタートしました。初日にはインターン生より、それぞれが所属する組織・部署の紹介および本インターンシップに対する期待と、今後の交流計画等を発表していただきました。
期待された内容としては主に次の5点です。
①日本における環境に関する水質・大気の管理方法、
およびその環境規制
②日本における環境汚染の改善史・対策
③環境管理のために必要な分析計
およびその測定方法の基礎を学ぶこと
④日系企業の見学
⑤日本の文化を学ぶこと
本インターンシップでは、具体的に次に上げるプログラム内容を実行しました。
第一週目は水質に関する基礎知識習得です。水質測定時の項目pH、DO、導電率、濁度、油分濃度を重点に測定方法を説明、その後実機演習を行いました。
また、鳥羽下水処理場と新山科浄水処理場を見学し、日本の水質管理の一例について現場を見て学んでいただきました。
第二週目は京都大学流域圏総合環境質研究センターにて、日本の環境改善史や琵琶湖及びその周辺の環境管理方法等、日本、とりわけ琵琶湖を取り巻く環境問題とその対策に関する講義を受講しました。
その後、弊社の小型水質分析計でインターン生自ら琵琶湖の水質計測をしていただき、実機演習と共に水質管理への理解を深めていただきました。
第三週目は大気環境改善に関わるところで、移動排出源となる自動車の排気ガスの測定方法や法規制について講義を行い、その後整備工場や車検場を実際に見学することで、制度や規制が実運用面でどのように反映されているかを理解いただきました。
また、舞洲のゴミ焼却場や大阪染工(株)
へも訪問し、日本の技術やノウハウ・環境に対する各企業の取り組みを見ていただきました。
また週末には日本の文化を感じ理解していただくため、関西地区の観光地を訪問し、余暇を楽しまれました。
会社内では従業員向けの誕生日会やビアガーデン、日本では夏特有のイベントである花火大会へも足を運び、日本文化と共に、堀場製作所の企業文化についても理解を深めていただきました。
プログラムの最後日の成果報告会では、インターンシップを通して学ばれたことや今後について発表していただきました。発表内容から、来日当初期待されていたことがプログラムを通して達成されたことを知り嬉しく思いました。
今回のインターンシッププログラムを通して学ばれたことがミャンマー発展の一助となることを心より期待し、また今後も交流を継続し深めることで日緬交流の懸け橋となることを切に願います。