2016年度活動レポート(一般公募コース)第228号
科学技術イノベーションを促進する人財育成と国際共同研究の推進
科学技術国際交流センターからの報告
2016年9月20日~9月24日の日程で、公益社団法人科学技術国際交流センター(JISTEC)は「科学技術イノベーションを促進する人財育成と国際共同研究の推進」をテーマに中国の若手行政官16名を招へいしました。
今回はイノベーションを主眼においた科学技術人財の育成と共同研究の促進のため、日中双方のカリキュラムや、研究機関等との連携、地域の特色を活かした課題研究など、様々な取り組みについての意見交換を行いました。
特に、内閣府・文部科学省では「日本の行政、および科学技術イノベーション政策」についての講演を聴き、予定時間を超過するほどの多くの質問と、活発な意見交換が行われました。
また、その後、国会議事堂内の見学および、伊佐進一衆議院議員との意見交換会では、伊佐先生の流暢な中国語を交えた挨拶で始まり、参加者の気持ちも和らぎ、和気藹々とした雰囲気の中、雇用制度や年金制度、労働環境についての多くの質問が投げかけられました。
その他、日本科学未来館、災体験施設の見学や、理化学研究所、汚泥資源化センターの見学など、多岐に渡る様々な施設の見学を行い、どの機関においても熱心に質問する姿が印象的でした。
文化体験では、鎌倉、浅草、浜離宮などを訪問しましたが、台風の影響によりほとんどの行程が雨模様となってしまったことが、唯一残念だったことです。
しかし、それを跳ね除けるほどのエネルギーをもった参加者たちは、様々な日本文化に触れ、終始、初めての日本を楽しんでいました。
報告会においても、参加者から
「今回の参加がなければ、日本に来ることもなかったと思うが、実際に来て、噂話などに惑わされることなく、自分の目で見たもの、感じたものが重要だということがわかった」
「次回は家族と一緒に日本に来たい」
「日本人がとても親切にしてくれて感激した」
「若者の交流も重要だが、参加者の年齢制限を緩和し、もっと年配の人にも体験してもらいたい」
という感想を聞くことができました。
今回の訪日団は終始勉強熱心であり、日本の技術と今後の日中のつながりに高い関心を抱いていました。
今回の交流活動実施にあたりご支援くださった関係各位には心より御礼申し上げます。