2016年度活動レポート(一般公募コース)第216号
先端科学技術を通した上海交通大学との研究交流
横浜国立大学 徐浩源さんからの報告
2016年11月15日から11月24日までの10日間、さくらサイエンスプログラムの支援により、上海交通大学から4名を招へいし、本学の于強研究室に所属して研究交流、および学外で日本の科学技術等に触れる研修を行いました。
到着日翌日は、滞在先ホテルから大学まで地下鉄と徒歩で移動しました。日本の地下鉄は初めてとのことで、ICカードや自動改札、券売機などにも興味がある様子でした。
大学に到着後はオリエンテーションとキャンパスツアーを行いました。オリエンテーションでは4名がそれぞれ自己紹介と自分の研究について発表し、担当教授と研修中の日程などについて細かい打ち合わせをしました。
その後、キャンパス内を歩いて講義棟や実験室の場所を確認しました。
午後からは、研究室の指導教員や研究生らが4名を迎えて研究室での研修に入りました。
18日は、横浜国立大学大学院工学研究院知的構造の創生部門の下野誠通研究室を訪れて、実世界での触覚情報のリアルタイム伝送、デジタル記録・編集、工学的再現といった要素技術開発の見学を行いました。
特に手術支援システムや身体的支援ロボットなどへの技術応用について、詳しい説明を受けました。また、研究室の学生による力覚の伝達が可能な手術支援ロボット用プラットフォームや、スケーリングを導入した力覚伝達システムのデモを興味深く確認しながら、この技術開発に関するいろいろな質問とディスカッションを行いました。
そのほか、学内の実験設備の見学も行いました。風洞実験設備では実際に風洞に入り、その大きさや機能、性能を間近で見ることができました。
また、横浜国立大学大学院環境情報研究院社会環境と情報部門の長尾智晴研究室、および横浜国立大学大学院環境情報研究院社会環境と情報部門の吉岡克成研究室を訪問し、それぞれ、人工知能を研究する学生、情報セキュリティを研究する学生らと交流を行いました。
週末は学外研修で東京都内、および横浜市内の技術館等を見学しました。特に興味を持ったのがロボット技術や飛行機の技術などで実際に触れ、説明を興味深く読んでいる様子でした。
研修最終日、午前中は各自で、研究室で研修したことについてまとめました。最後に修了式を行い、今後も研究交流を継続し、将来また来日して研究することを誓いました。