2016年度 活動レポート 第211号:芝浦工業大学工学部通信工学科

2016年度活動レポート(一般公募コース)第211号

情報通信工学に関するグローバルPBLとリサーチ・ワークショップ

芝浦工業大学工学部通信工学科教授 上岡英史さんからの報告

2016年11月14日から21日まで、芝浦工業大学豊洲キャンパスにおいて「情報通信工学に関するGlobal PBLとResearch Workshop」を開催しました。本プログラムは本学工学部通信工学科教員によって運営され、さくらサイエンスプログラムの支援を受け、マレーシア・ウタラ大学(UUM) School of Computingから10名の大学院生と1名の教授を招へいしました。

本プログラムは、Global PBL(Problem Based Learning)活動、ポスター発表によるResearch Workshop、Science-Technology Tour、そして、文化交流活動で構成され、Global PBLでは47名の学生がWearable Computing、Drone Technology、および、Self-Driving Carsに関する議論と発表を、Research Workshopでは32名の学生が各自の研究テーマに関するポスター発表を行いました。

 

(1) Opening Ceremony

Opening Ceremony では、本プログラムの全体説明、UUMのKu Ruhana教授による挨拶、芝浦工業大学の村上雅人学長による講演に続き、記念撮影が行われました。バナーは本プログラムのために作成しました。

オープニングセレモニー後の記念撮影

 

(2) Ice Breaking

お互いの友好を深めるため、Ice Breakingとして「旗振り」という共同作業型問題解決活動を行いました。両大学の学生は紅白1組の旗を使い、どのようにテキストやドット絵情報を送受信したらよいかアイデアを出し合いました。方針が決まると、豊洲キャンパスの中庭にて、「旗振り」アイデアを実践しました。

情報の送受信手法に関する議論
キャンパス内の中庭にて、「旗振り」を実践

 

(3) Welcome-Party

豊洲キャンパスGlobal Learning CommonsにてLunchを兼ねたWelcome-Partyを開催しました。イスラム教徒のために質量ともに十分満足のいくハラルフードをケータリングしました。

ハラルフードのケータリング

 

(4) Global PBL

Global PBLの課題として、Wearable Computing、Drone Technology、Self-Driving Carsが与えられ、9つに分けられたグループ毎に課題を議論しました。各グループは解決すべき問題の提起と解決策の提案を行いました。議論内容をプレゼンテーション資料にまとめ、グループ毎に成果発表を行いました。今回のGlobal PBLの成果として、4件の提案が国際会議論文として投稿されました。

課題解決ブレインストーミング
成果発表に対する議論

 

(5) Research Workshop

情報通信工学に関するResearch Workshopとして、一般的な国際会議と同様のPoster Sessionを行いました。発表者は各自の研究内容を発表し、参加者とその内容について深く議論しました。

リサーチワークショップにおける、ポスターセッション

 

(6) 日本文化体験

日本文化体験として、豊洲キャンパス図書館の和室(畳ルーム)にて浴衣祭りを開催し、ペーパークラフトにもチャレンジしました。

浴衣を体験
ペーパークラフトを体験

 

(7) ネットワーキング

ネットワーキングの一環として、教育システムの多様性について議論しました。参加大学としては2大学ですが、11か国から学生が集まったため、教育システムの違いを知ることは大きな刺激となり、また、その長所・短所を議論することは有意義な体験でした。

教育システムの多様性について議論