2016年度活動レポート(一般公募コース)第202号
La'o Hamutuk! 東ティモールの若きエンジニアたちと共に歩む
サレジオ工業高等専門学校からの報告
サレジオ工業高等専門学校(東京都町田市)に、2016年11月16日から23日の日程で、東ティモール民主共和国・ドンボスコ工業高等学校ファトマカ校・マリアナ校より各5名の生徒と引率者2名、計12名が来日しました。(注記:引率者1名は本校自己資金による招へい)
一行は訪日前に、教育大臣への表敬訪問および在東ティモール大使館での日本についての事前講義を受け、プログラムへの参加に臨みました。
1日目
午前:羽田空港到着。気温差20℃の寒さに震えながら本校へ移動しました。到着後、早速3年生の英語授業に参加し、本校学生と協働作業でクイズに挑戦しました。
午後:伊勢原市にある大山阿夫利神社を訪問。神道に関するレクチャーを受けました。
2日目
午前:本校にてスクールツアー、研究室訪問、日本人学生との交流の後、JAXA相模原キャンパス訪問しました。人工衛星や宇宙に関する展示を見学し、実物大のロケットに圧巻されました。
午後:ヘアゴム製造で国内シェア6割のトップ企業(株)イノウエを訪問。機械化される中で、人間が一手間加えることで製品に高付加価値が生まれる事を学びました。
3日目
午前:水耕栽培メロン工場、まちだシルクメロンを訪問。雨水に依存しない次世代農業の可能性について学びました。農業と工業が結び付く現場を目の当たりにし、生徒たちからの質問が絶えませんでした。
午後:日本信号(株) 久喜事業所を訪問。顧客に合わせた多品種少量生産の様子を見学しました。安全に対する責任を提供する、緊張感のある現場の空気を感じ取りました。
4日目
午前:浜松へ移動し、途中、掛川→浜松の新幹線体験乗車。前日に訪問した交通信号システムの高い技術を改めて実感しました。
午後:カトリック浜松教会を訪問。ペルー料理で歓迎を受け、滞日外国人と交流を行いました。
昼食後は、浜松科学館を見学。没頭し、閉館時間まで有意義な時間を過ごしました。
夜には、浜松教会の炊き出しボランティア活動に参加しました。
5・6日目
愛知県豊田市へ移動し、トヨタ博物館を見学。翌日には、トヨタ自動車元町工場を見学。徹底した安全管理、品質管理の様子を学びました。
ヤマハ掛川工場を見学。グランドピアノの製作過程を見ることで職人魂と高い技術力について学びました。
7日目
午前:着付け・茶道体験を実施。茶道の所作とミサの関係について興味深く耳を傾けていました。
午後:TEPIAにて、DNA抽出ワークショップ、ものづくり講座でバイオミミクリー技術を取り入れた羽ばたき飛行機製作を行いました。
8日目
アレイショ在日本東ティモール大使と、北原元在東ティモール日本大使をお招きし、ミニシンポジウム開催およびフェアウェルパーティを実施しました。
生徒たちは滞在を通じて学んだ日本人の「勤勉さ・創造性・根気強さ」への気づきについて発表をおこないました。
本プログラムの体験により東ティモールと日本の距離が、より近くなった事を実感しました。
素晴らしい機会を与えてくださったさくらサイエンスプログラムに、心より感謝申し上げます。