2016年度 活動レポート 第199号:大阪大学大学院工学研究科

2016年度活動レポート(一般公募コース)第199号

多様な科学技術分野を横断し絆を深める国際交流プログラム

大阪大学大学院工学研究科からの報告

さくらサイエンスプログラムの支援を受け、大阪大学アジア人材育成のための領域横断国際研究教育拠点形成事業(Centre for Advancement of Research and Education Exchange Networks in Asia:CAREN)と工学研究科の英語特別コース(海洋都市基盤特別プログラム・量子エンジニアリングデザインコース)が中心となり、2016年12月11日から20日の10日間、10名の学生(学部生7名、修士学生3名)を招へいしました。

田中敏宏工学研究科長より大阪大学の説明を受ける

今回招へいされたのは、本学と部局間交流協定やダブル・ディグリー・プログラム協定を結ぶなど、研究・教育交流の盛んな7ヶ国10大学(インド:インド工科大学カラグプール校、インドネシア:ジェンデラル・スディルマン大学、ハサヌディン大学、バンドン工科大学、バングラデシュ:バングラデシュ工科大学、フィリピン:デ・ラ・サール大学、フィリピン師範大学、ベトナム:ハノイ工科大学、マレーシア:マレーシア国民大学、ミャンマー:ミャンマー海事大学)の学生です。

12月12日は、吹田キャンパスにて大阪大学と英語特別コースの概要を説明し、本学の先進的な研究施設として、サイバーメディアセンターや脳情報通信融合研究センターCiNetを見学、その後English Café, Suitaに参加し本学の学生と交流を図りました。

サイバーメディアセンターにて可視化サービスの説明を受ける

13日は豊中キャンパスにて研究室訪問をし、大阪大学総合学術博物館も見学しました。

続いて14日、15日は、招へい学生の研究テーマに沿って、英語特別コースを中心に吹田キャンパスにて研究室訪問を行い、本学の教員や学生と熱心に議論を行いました。

研究室訪問

16日は、バスにて(独法)理化学研究所「SPring-8」と岡山県にあるサノヤス造船(株)水島造船所を見学しました。

SPring-8見学
サノヤス造船株式会社水島造船所見学
船舶実験水槽にて戸田教授より説明を受ける

17日は日本文化を体験してもらうべく、午前中に大阪城を訪れ、午後は英落亭による英語での落語を堪能しました。

大阪城見学

19日には、招へい学生にプログラムを振りかえってもらい、それぞれプレゼンテーションを行ってもらいました。その後修了式を実施し、招へい学生に修了証が授与されました。

招へい学生によるプレゼンテーション

本年度はパスポートとビザの期日内の取得が危ぶまれ、日本に発つ1日前にやっとビザが取得できた学生もおり、プログラム実施前に苦労する場面もありました。

しかし、10名全員が無事日本に到着し、日本の科学技術、大阪大学の研究の粋に触れてもらい、プログラム内容に満足してもらえたことは、プログラム実施側の大きな喜びでありました。

プログラム修了後には大阪大学への留学希望を口にするものも多く、一昨年度、昨年度ともに本学の英語特別コースに入学した学生がいました。

修了証を手に記念撮影

招へい学生は日本の科学技術や文化の魅力を実際に見聞きし、体験することができるため、さくらサイエンスプログラムはアジアの学生に日本を知ってもらう上で非常に効果的であると思います。

最後に、このような素晴らしいプログラム実施の機会を与えてくださったさくらサイエンスプログラム、また見学を快諾してくださったSPring-8、サノヤス造船(株)水島造船所のみなさまに厚く御礼申しあげます。