2016年度 活動レポート 第194号:九州工業大学工学研究院

2016年度活動レポート(一般公募コース)第194号

ナノ・マイクロ構造から作り出す表面機能に関する共同研究

九州工業大学工学研究院准教授 長山暁子さんからの報告

2016年11月19日~26日の日程で、中国青島理工大学機械工程学院の学生7名(大学院生5名、学部生2名)と引率教員1名を迎えて、九州工業大学戸畑キャンパスにて、さくらサイエンスプログラムのプログラムを実施しました。

本学における共同研究セミナーにて、特別講義、研究発表、および実験室見学を行なったことで、視野を広げるとともに、学生同士の切磋琢磨を促進することができました。

また、北九州市環境ミュージアム、安川電機ロボット村、TOTOミュージアムを見学し、産業都市である北九州市の先端技術の一端を見ることできました。

11月19日に一行の到着後、オリエンテーションを実施しました。翌日の午前中には、学内の教育研究施設や近代化産業遺産の見学を行い、「工大祭」にて開催する学生プロジェクト成果報告会、学科展など各種イベントに参加しました。同日午後には、八幡東区にある北九州市環境ミュージアムを見学し、産業都市の環境問題に対する取り組みを紹介しました。同じ敷地にあるエコハウスを見学し、実物を見て、触って、自然・再生可能エネルギー活用の重要性を感じることができました。

21日の午前中は、共同研究セミナーの一環として、中国青島理工大学の引率教員郭峰教授による特別講演を行い、1時間の講演内容に対して、活発な質問が30分以上にわたり続きました。

昼休みには、本学の百周年中村記念館にて、副学長の鶴田隆治教授、副工学研究院長の宮崎康次教授をはじめ、本学と青島理工大学との教員懇談会を実施しました。

本学のグローバル・エンジニア教育プログラムを紹介し、本交流活動と平行して実施している「グローバルエンジニア育成のための交流協定校派遣プログラム」や、今後の交流計画や共同研究プロジェクトについて、率直な意見交換を行いました。

午後には、安川電機みらい館、および「ロボットがロボットを作る」産業ロボット生産工場の見学を行いました。青島理工大学の留学生7名以外、本学の留学生や日本人学生も多く参加し、見学しながら交流を深めました。

22日の午前中は、本学教員3名の講演を行い、午後は、学生の座長進行によって、学生が研究発表を行いました。その続きは24日の午前中にも行われ、共同研究セミナーで計20件の研究発表があり、互いに刺激を受けながら、有意義な情報交換の時間を過ごしました。

24日の午後には,実験室・研究室見学が行われ、博士課程に留学したい学生の相談会を実施しました。

25日の午前中は、小倉北区にあるTOTOミュージアムを見学し、TOTOの創業精神やものづくりへのこだわりへの理解を深めました。午後には、明治学園・重要文化財西日本工業倶楽部(本学の創立者の一人である松本健次郎氏の旧私邸)へ、明専ゆかりの学生交流ウォーキングツアーを開催しました。

短い間でしたが、今回の活動を通して見えた中国と日本の学生達の笑顔が、本事業の意義を実感させ、次年度以降よりよい交流活動の原動力となっております。