2016年度活動レポート(一般公募コース)第188号
日本の歯科医学領域の最先端技術とホスピタリティマインドを学ぶ
朝日大学歯学部からの報告
2016年11月6日から13日まで、本大学は昨年度に続き、さくらサイエンスプログラムの支援を受け、中国国内の歯科教育におけるパイオニア的役割を果たしている、北京大学口腔医学院から研修生11名を受け入れ、短期研修を実施しました。
今年度は同大学口腔医学院生に加え、同学院で学んでいる2名の歯科専門看護師(歯科衛生士)研修生も招へいし、日本の歯科医学領域における最先端科学技術を紹介するとともに、朝日大学歯科衛生士専門学校と連携することで、日本の歯科衛生士資格の概要や、教育制度を学ぶ場も設けました。
一行は11月6日の夜、中部国際空港に到着。翌11月7日には朝日大学を訪問し、学生や教職員が盛大な拍手で出迎えました。
本大学では、図書館内講義スペースにて、「岐阜県の歴史と日本文化」および「朝日大学における歯学教育の現状」の講義を受講後、最新の歯科機器を備えた附属病院を視察しました。
また、歯科専門看護師研修生2名は、野々垣静子岐阜県歯科衛生士会会長を表敬訪問。その後、朝日大学歯科衛生士専門学校にて、3年間の歯科衛生士教育システムについてのガイダンスを受講しました。
歯科衛生士専門学校で実施している歯科予防に重点を置いた地域貢献活動(例:小学校でのフッ化塗布、高齢者施設で口の機能訓練)の説明では、2名の歯科専門看護師研修生は大変な感銘を受けていました。
最後に専門学校の教員が歯科予防医学に関する教科書を2名にプレゼントし、継続的に学習して欲しいとエールを送りました。
研修3・4日目には、京都で日本文化体験、歯科開業医を訪問。また歯科医療機器メーカーである(株)モリタ製作所の京都伏見工場も視察しました。
同工場内では歯科用ユニットの組み立ての一連の流れや、タービンなどの部品の制作工程について見学しました。特に、タービンの内部部品の精度を高い水準に保つための企業努力の説明に、一行は熱心に耳を傾けていました。
研修5日目には、東京にて本大学の大友学長、および姉妹校の明海大学安井学長らとともに、在日中国大使館を表敬訪問しました。
阮湘平駐日公使級参事官との面談では、今回のさくらサイエンスプログラムでの研修の意義と、今後の歯科医学分野で両大学が担う役割について説明しました。参事官からも両大学の継続的な交流に期待が寄せられました。
研修7日目には、日本科学未来館を訪問。医療現場に応用されつつあるロボット技術、および遺伝子レベルでの次世代の医療についての展示を見学しました。
11月13日、一行は羽田国際空港から帰国の途に就きました。
北京大学口腔医学院の研修生11名は、この研修を通して、歯科医学、歯科衛生士学や科学の周辺領域における日本の最先端技術に存分に触れ、実り多き8日間を過ごしました。
本プログラムの申請段階から実施、終了に至るまで、多大なるご支援を賜りました、さくらサイエンスプログラムのご関係者皆様に心より御礼申し上げます。