2016年度活動レポート(一般公募コース)第186号
日印研究交流の発展に繋げるプログラム
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科教授 三好伸一さんからの報告
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科では、2007年にインド国立コレラおよび腸管感染症研究所(NICED西ベンガル州、コルカタ市)内に岡山大学インド拠点を設置し、それ以降、下痢症(コレラや赤痢など)の制御のための国際共同研究を継続して行っています。
このような経緯により、平成28年11月14日から22日までの9日間、NICEDの若手研究者5名(ポスドク1名、大学院生4名)を大学院医歯薬学総合研究科(薬学部)に受入れ、さくらサイエンスプログラムによる交流事業を実施しました。
本プログラムでは、岡山大学の感染症研究者や創薬研究者との交流・親睦をさらに深めること、および日本の先端科学技術への関心を高め、新たな国際共同研究など、日印両国の一層の研究交流の発展に繋げることを目的としました。
そして、「腸管感染症研究ユニット」との合同セミナー、関連の研究室や教育研究施設の見学、さらには、昨年度の本交流事業参加者から強い要望があった「バイオインフォマティクス研究」に関する講義と基礎実験を行いました。
主なプログラムとして、研修2〜3日目には、「腸管感染症研究ユニット」との合同セミナー、薬用植物園などの教育研究施設の見学、およびインド人留学生との交流セッションを行い、研修4〜6日目には、「バイオインフォマティクス研究」に関する講義と基礎実験、および研修成果報告会を行いました。
7日目には広島市に足を延ばして、平和公園や宮島などを訪れ、日印両国の参加者の相互の親睦を深めました。
研修最終日の8日目には学長を表敬訪問し、岡山大学とNICEDとの交流促進への協力、岡山大学国際同窓会への入会を約束してプログラムを終了しました。
本交流事業実施後のアンケートでは、
“Were you satisfied with visiting to the university, research institutions, or the Science Museum ?”の問に関しては、全員が“Very Satisfied”と回答し、 “Do you wish to come to Japan again?”の問に関しては、全員が“Definitely Wish”と回答していました。
参加者全員が満足した交流事業であったと思われます。