2016年度 活動レポート 第161号:宮崎大学医学部

2016年度活動レポート(一般公募コース)第161号

日本の最新生体機能イメージング技術を学ぶ

宮崎大学医学部からの報告

2016年11月9日から11月18日の10日間、さくらサイエンスプログラムの支援を受け、宮崎大学医学部は、ミャンマー保健・スポーツ省医学研究局、並びに伝統医学局から推薦された、10名の若手研究者を招へいし「分子組織細胞化学を基盤とした生体機能イメージング技術の習得」に関するプログラムを実施しました。

池ノ上克宮崎大学長を表敬訪問しました。
プログラムリーダーの菱川教授による医学部概要の講義。

参加者は、日本の最新の生体機能イメージング技術を学ぶために、精力的にプログラムに参加しました。

具体的には、免疫組織化学、ウエスタンブロット(抗体を用いてタンパク質の存在を検出する手法)、in situハイブリダイゼーション法(組織や細胞において、特定のDNAやmRNAの分布や量を検出する方法)などの分子組織細胞化学全般の技術、ならびに共焦点レーザー顕微鏡を用いたイメージング技術について習得しました。

また、透過型電子顕微鏡や走査型電子顕微鏡を実際に使って、超微形態レベルでの解析法についても学習しました。

実習風景。解剖学講座での分子組織細胞化学に関する実習
実習風景。電子顕微鏡に関する実習

さらに、臨床医学分野においては、附属病院での外来診療の実際や、ドクターヘリの活動について視察を行いました。

医学部附属病院救命救急センターを見学し、ドクターヘリ、ドクターカーの出動要請や宮崎県の救急医療についての講義を受けました。
プログラムの最終日の成果発表会では、グループごとに研究活動報告と今後取り組むアクションプランを発表し、意見交換を行いました。
プログラムの最終日の成果発表会では、グループごとに研究活動報告と今後取り組むアクションプランを発表し、意見交換を行いました。

週末には地方伝統文化や地域文化にも触れ、日本や宮崎の魅力に触れる良い体験ができました。

宮崎県飫肥・日南・都井岬を訪問し、城址跡や旧武家屋敷、野生馬などの地域伝統文化にも触れました。

今回のプログラムは、ミャンマー国保健・スポーツ省に所属する、2つの代表的医学研究機関からの合同参加であり、お互いの国の医学研究のみならず、文化交流も活発に行うことができました。

また、日本、ミャンマー間での医学研究者の相互理解を深めることもできました。

修了証書授与式後の集合写真。丸山眞杉医学部長から一人一人に修了証書の授与が行われ、参加者からプログラムの感想と今後の更なる研究への展開について発表が行われました。