2016年度活動レポート(一般公募コース)第144号
日本のリハビリテーション技術を学ぶ
広島大学病院リハビリテーション科からの報告
平成28年11月6日~11月12日、広島大学病院リハビリテーション科では、インドネシアのアイルランガ大学から教員1名、若手研究者5名の計6名をむかえ、本プログラムを行いました。
このたびのプログラムは、招へい者が日本の急性期、回復期、および生活期リハビリテーションを学び体感することで見聞を広め、自国のリハビリテーションの発展に活かすことを目的としたものです。
広島大学内での研修初日の11月7日は、広島大学リハビリテーション科の木村浩彰教授によるオリエンテーションの後、動作解析装置によるパラ・アスリートの評価見学、ICUおよび高度救命救急センター内での超急性期リハビリテーションの見学を行いました。
その後は、平和記念公園及び平和記念資料館を訪れ,平和都市広島について見聞を広めていただきました。
8日の午前は,広島市総合リハビリテーション病院を訪れ,回復期リハビリテーションを見学しました。施設自体の構造的工夫や機能に大きな感銘を受けたようでした。また日本における医療保険制度についても学んでいただきました。
午後からは広島共立病院を訪れ、地域の公立の中規模急性期病院の機能と役割等について学んでいただきました。
9日の午前は、広島西医療センターを訪れ、主に重度神経筋疾患の入院患者のケアなどについて見学していただきました。コミュニケーションツールや、排痰補助装置に興味を持っていただいたようでした。
午後からはアマノリハビリテーション病院を訪れ、訪問看護やリハビリテーション等の介護保険制度についても学んでいただきました。
10日および11日は、広島大学病院リハビリテーション科、スポーツ医科学センター、および作業療法部門でプログラムを行いました。機器の体験や講義、診療見学などを行い、見慣れない評価機器や治療機器を体験していただき、とても興味深かったようです。
招へい者達は、本プログラムで提供する日本のリハビリテーションについて、最後まで意欲的に学んでいたようです。
本学教職員や大学院生と多くのコミュニケーションを図る機会となり、本さくらサイエンスプログラムでの招へいは、今後の交流の発展が期待される大変良い機会となりました。
以上、短い期間でのプログラムでしたが、アイルランガ大学の皆様には、日本のリハビリテーションの制度を含め、さまざまなことを理解・体験していただけたものと思われます。
また、本学の教職員等も、招へい者達と積極的に英語でのコミュニケーションを図っていたようで、本プログラムは良い国際交流の機会となりました。
この機会をくださいましたさくらサイエンスプログラム、並びに関係各位のご支援・ご尽力に、心より御礼申し上げます。