2016年度活動レポート(一般公募コース)第140号
エネルギーと環境システムについて学ぶ
日・タイ経済協力協会からの報告
一般社団法人日・タイ経済協力協会は、さくらサイエンスプログラムにより、10月第3週に、支援先である泰日工業大学の学生を日本へ招へいし、「エネルギーと環境システム(省資源・省エネルギー)」をテーマに研修を行いました。来日者は工学部生が主の11名で、女子が多数を占め随行教員も女性でした。
初日の午前中は日本科学未来館を訪問し、省エネ・省資源に係る知見を得ることができました。
午後は東京都環境科学研究所を訪問し、資源循環に係るご研究の一端のご教示に加え、微小粒子状物質等対策の効率的推進に係る、研究用の微小粒子採取装置等のご説明もいただきました。
2日目の午前は、産業技術総合研究所つくばセンターの省エネルギー研究部門を訪問し、エンジン実験室等の諸施設を見学させていただきました。こちらでは、省エネルギーに係るご研究の一端をお教えいただきました。
午後は、国立環境研究所を訪問し、地球環境、資源循環・廃棄物の各研究センター内の諸施設を見学させていただき、併せて資源循環の基盤技術等に係るご研究についてわかりやすいご教示をいただきました。
3日目午前に訪問した千葉県立現代産業科学館では、地球環境を見つめる技術等について、多くの展示物等から学びました。
午後は省エネルギーセンターの本部を訪問し、省エネ推進に係るご活動の概要や、省エネ支援を通じた国際支援・協力、日本の省エネとエネルギーの状況、産業部門におけるエネルギー管理等に係るご説明を頂きました。
4日目は午前中に川崎市の川崎ゼロ・エミッション工業団地を訪問し、同団地内の川崎エコタウン会館で、川崎市の環境調和型まちづくり(エコタウン)に係るご教示をいただき、同団地内に世界初のゼロ・エミッション製紙工場として整備された、コアレックス三栄(株)の工場を見学させていただきました。
午後はアズビル(株)の藤沢テクノセンターを訪問し、同センターの概要や先端技術を駆使した省エネ対策のご事例、積まれてこられた省エネに係る技術・ノウハウ等についてご教示をいただき、アズビルテクノプラザも見学して同社の最先端のオートメーション技術に触れることもできました。
5日目の午前中は芝浦工業大学大宮キャンパスのエネルギー・資源循環研究室を訪問し、低炭素型・資源循環型社会システムづくりを目指したご研究に係るお話をお伺いした後、同研究室所属の院生の方々とも交流することができました。
また、校舎屋上に設置された太陽光発電施設等も特別に見学させていただきました。
以上で実質的な研修がすべて終了し、研修生からは「得た知識や情報をタイのために役立てたい」「日本の人や文化、技術等の良いイメージが一層増し、将来日本で働きたい」といった声が聞かれました。