2016年度 活動レポート 第111号:東京都市大学

2016年度活動レポート(一般公募コース)第111号

情報処理・通信分野および都市工学分野における国際交流港湾都市における建築・都市設計学に関する国際交流事業

東京都市大学からの報告

2016年11月13日から20日の間、タイ・タマサート大学シリントーン国際工学部(SIIT)の学生10名と引率の教員1名を招へいし、さくらサイエンスプログラムを実施しました。

写真1
集合写真

すでにSIITとの間では、数回のさくらサイエンスプログラムを実施してSIITの学生を招へいしており、いずれも参加学生のこのプログラムに対する評価が高かったことから、SIIT側で今回のプログラムへの参加募集をかけたところ、42名の応募があったとのことです。

そのなかから、特に優秀な学生を選抜し、都市工学(CE)分野3名、情報処理・通信(ICT)分野7名の学生が来日しました。学生の所属学科は、Civil Engineeringから3名、Computer Engineeringから3名、Electronics and Communication Engineeringから2名、Information Technologyから2名です。

このプログラムでは、CE分野、ICT分野の最先端技術に興味を持つ学生に対し、研究室に分かれて研究内容等の技術的活動を通じてその分野についての知識と経験を得るととともに、指導教員や研究室所属の日本人学生との交流を深めることを目的としています。

各参加者から事前に通知されていた興味のある分野をもとに、6つの受け入れ研究室を決定し、その研究室での活動を実施しました。受け入れ研究室の研究分野は、コンクリート工学、災害・地震工学(以上CE分野)、言語・音声情報処理、画像・仮想現実、コンピュータアーキテクチャ・アルゴリズム、制御システム(以上ICT分野)です。

初日にまず、大学の概要について、プログラム内容についてのオリエンテーションを行い、次にキャンパスツアーを行って主要な施設を見学しました。その後、各研究室の指導教員、およびサポートする学生が自己紹介を行ったのち、SIITの学生は各研究室に分かれて活動を開始しました。

オリエンテーションの様子

研究室での活動期間は4日半であり、この間に各研究室が用意したプログラムに沿って、各専門分野に関するPBLが行われました。研究室での活動を通じ、参加した学生と指導の教員やサポート学生との間には良好な関係が構築され、技術的なディスカッションのみならず、文化、食、あるいは学生生活など、様々な情報交換が行われました。

コンクリートの強度を測定する参加者

最終日の午前には、お台場にある、日本科学未来館を見学し、学外での技術研修を行いました。午後からは大学に戻り、ポスターセッションによる成果発表会を実施しました。参加した学生はポスターセッションが初めての学生もいたようですが、ポスターについてもプレゼンテーションについても非常に良い出来であり、SIITのレベルの高さを感じさせました。

ショートプレゼンの様子
ポスターセッションの様子

また、ポスターセッションをしたことにより、参加者の間で充分な情報交換とディスカッションを行うことができました。発表会終了後には修了式が行われ、三木千壽学長より参加者に修了証が手渡され、すべてのプログラムは終了しました。

修了証授与式の様子