2016年度活動レポート(一般公募コース)第58号
持続可能社会を目指して活発な研究交流-その3
中部大学からの報告
6日目:中部電力、東邦ガスを見学
6日目は会社訪問を行いました。午前は中部電力総合技術研究所を訪問し、技術開発本部についての説明の後、実験棟の見学を行いました。住宅用環境実験棟では太陽光発電の技術開発の紹介と見学を行い、産業電化実験室ではせんべいやカップケーキなどを加熱する電気加熱機器の開発現場を見学しました。
ミニチュア電力系設備では故障時の動作や現象に関する模擬実験を見学し、浮体式洋上風力の水理模型実験設備では海洋の波や風を実験的に起し、浮体式の洋上風力発電の開発に関する説明を受けました。
午後は東邦ガス株式会社技術開発本部、ガスエネルギー館を訪問しました。最初に東邦ガスが日本の「ものつくり」の中心拠点である中部3県(愛知県、岐阜県、三重県)にガスを供給する会社であること、ガス取扱量が日本で3番目に多い会社との紹介がありました。
午後は東邦ガス株式会社技術開発本部、ガスエネルギー館を訪問しました。最初に東邦ガスが日本の「ものつくり」の中心拠点である中部3県(愛知県、岐阜県、三重県)にガスを供給する会社であること、ガス取扱量が日本で3番目に多い会社との紹介がありました。
日本のエネルギー開発に取り組む代表的な企業2社の最先端の開発の現場を見学し、参加者は大いに刺激を受けた様子でした。
7日目:王子製紙、住友理工、大和エネルフを見学
7日目も前日に続き会社訪問を行いました。午前は王子製紙(株)を訪問。会社の紹介ビデオを見た後、原材料となる木材チップの搬入状況や古紙の再利用のための備蓄状況、リサイクル燃料などを見学し、またトイレットペーパー等の製造ラインの工場をじっくり時間をかけて行いました。工場の煙突から出ている白い煙は実は水蒸気で環境に配慮されていることが印象的だったようです。
午後は小牧市の住友理工(株)を訪問し、ゴムを中心とした応用技術などを実際の製品に触れながら学びました。また大和エネルフ(株)では、企業などから回収した産業廃棄物の95%をリサイクルする技術だけではなく、特に日本のような資源に乏しい国が実践しなければならないリサイクルの考え方を学びました。
8日目:オープンキャンパスの参加および修了式
8日目は実質的な最終日でした。中部大学で毎年3日間に亘り開催される「夏のオープンキャンパス」を自由に見学できるようにし、各自関心のある研究室や実験施設などを回りました。午後は、参加者がこの1週間の研修で学んだこと、感じたことについて発表する「成果発表会」が行われました。
招聘学生たちからは本学で研究や教育が熱心に行われていること、キャンパスがきれいであること、日本が美しい国であること、会う人が皆優しかったこと、ごみの分別が徹底されていること、について感銘を受けたことなどが述べられました。この成果発表会には同済大学浙江学院の卒業生で、本学に留学中の学生や国際関係学部の学生も参加し、彼らの発表に耳を傾けました。
修了証の授与式では、松尾直規教授(学監、地域・国際連携教育研究センター長)が、「さくらサイエンスプログラム」の意義を再確認し、今後の活躍を期待すると激励の言葉が送られ、修了者一人一人に修了証が手渡されました。
夕方開かれた歓送会は石原副学長が研修の成果を将来に活かしてほしいという言葉に始まり、竹内工学部長、宗宮応用生物学部長の挨拶に続いて、渡邉学監・中国連携推進部顧問による乾杯の発声で最後のパーティーが行われました。
参加学生の1人から、書をぜひ披露したいという申し出があり、アトラクションとして書を披露することになった。中国と日本は漢字というつながりがあることを改めて認識し、お互いが1つになった瞬間でもありました。
9日目:帰国日
最終日の9日目は帰国日で、宿泊先からバスに乗り込む際に、大学教職員は学生や引率者たちと握手を交わし言葉を交わしながら別れを惜しみました。学生たちは疲れも見せず、出発の時は元気いっぱいに窓の向こうから手を振ってくれました。短かった9日間でしたが、学生たちは多くのことを見聞し、大きな病気やけがもなく、すべての日程を終えました。