2016年度 活動レポート 第57号:中部大学

2016年度活動レポート(一般公募コース)第57号

持続可能社会を目指して活発な研究交流-その2

中部大学からの報告

4日目:中部大学の施設見学と学部別セミナー

4日目の午前中は、代表の学生と引率教員が山下興亜学長と飯吉厚夫理事長を表敬訪問しました。その後スマートグリッドの施設見学を行い、中部大学が取り組む電力コントロールの仕組みと太陽光発電・蓄電システムの説明を受けました。次に超伝導・持続可能エネルギー研究センターを訪問し、直流超伝導を利用した送電システムの実証実験の施設を見学しました。

4日目(スマートグリッド見学)

午後は学生を3グループ(①土木・建築・情報系、②化学系、③生物系)に分け、専門分野にあわせた研究室の訪問を行いました。

①グループは情報工学科の研究室を訪問しました。岩堀教授の研究室では医療診断画像の研究紹介を受け、その後、7人の学生と交流しました。常川教授の研究室では同済大学浙江学院からの留学生による研究紹介と、スマートハウスの講義を受け、実際の模擬ルームを見学し、人感センサーの照明器具などに大いに興味を駆り立てられた様子でした。

②グループは応用化学科の研究室を訪問しました。幅上教授による学科紹介の後、饒村修准教授が学生とともに実験室を案内しました。その後山田教授と8人の学生による研究紹介と交流を行いました。また籔内准教授の研究室では6人の学生が参加し分子材料実験の見学を行いました。学生たちは充実した施設設備に大いに感銘を受けた様子で、積極的に質問をし熱心にメモを取る姿が印象的でした。

③グループの学生は応用生物学部の研究室を訪問しました。宗宮学部長の挨拶に続き、長谷川准教授による「害虫と寄生虫」、金政准教授による「微生物バイオテクノロジー」、吉村准教授による「次世代農作物の開発」、墨泰助教による「微生物を利用したファイトレンディエーション」、大場准教授による「生物発光」の研究紹介を行いました。大場准教授が発光生物の標本を見せると参加者は興味深そうに観察しながら次々と質問をしていた。

5日目:学部別セミナーと合同研究発表会

5日目も3グループに分かれて研究室訪問を行いました。①グループは都市建設工学科と建築学科を訪問しました。その後、地盤工学研究室に移動し、杉井教授と8人の学生による研究発表と土圧の模型実験、地震の液状化現象のデモ実験を見学しました。

②グループは応用化学科の研究室を訪問しました。櫻井教授の研究室ではIndustrial Inorganic Chemistry & Chemistry of Phosphates の紹介に続き、5人の学生と交流しました。二宮教授の研究室では石炭燃料からのPM2.5の発生とその低減などEnvironmental Chemical Engineering の紹介があり、石炭の燃焼設備を見学しました。

③グループは応用生物学部の研究室訪問を行い、環境生物科学科、食品栄養科学科の各研究室を訪問しました。大場研究室では中国語で書かれた研究著書を見せてもらい、参加者たちは研究には国境がないことを感じたようでした。

5日目(応用生物学部研究室訪問)

②と③グループは午後、合同の研究発表会を行いました。教員、大学院生らが大勢集まり、学生によるポスターセッションを実施しました。招聘学生は掲示されたポスターを1件ずつ回り、興味深々に大学院生に質問し、熱心にメモを取りながら活発な交流が行われました。また、嘉興学院の学生による発表会も行われました。合同発表会は大いに盛り上がり、予定時間を過ぎても活発に交流する姿が見られました。

5日目(合同発表会のポスターセッション)
5日目(免震装置体験)
6日目(東邦ガスエネルギー館見学)
6日目(東邦ガススマートハウス見学)