2016年度活動レポート(一般公募コース)第55号
高知が世界に誇る最先端技術をアジア5ヶ国の学生が学ぶ
高知工科大学からの報告
8月4日(木)~13日(土)にかけて、中国・清華大学、台湾・国立台湾大学、タイ・チュラロンコン大学、インドネシア・バンドン工科大学、韓国・ソウル大学校から2名ずつ、計10名の学生が来訪し、高知工科大学の日本人学生とともに、本学の研究施設見学や講義、県内の研究機関の見学等を通して交流しました。
まずは、日本人学生によるオリエンテーションが行われた後、システム工学群 八田章光教授により“Renewable Energy for Sustainable Development in Kochi”というテーマで講義が行われました。その後も参加者は経済・マネジメント学群 那須清吾教授による”Creating Value at Regions ~Entrepreneur and Strategy”、交通基盤研究室熊谷靖彦教授による“KUSANONE ITS in Kochi”の講義に出席し、1日目が終了しました。
2日目は午前中に各参加者が自身の国や大学に関するプレゼンテーションを行い、互いのバックグラウンドに関して学ぶ機会をもうけました。午後は、国際交流センター先川信一郎特任教授による日本文化に関する講義を受け、システム工学群大内雅博教授による”Cutting-edge Infrastructure Technology in Kochi” の講義を受講しました。
3-4日目は、株式会社グリーン・エネルギー研究所、中土佐町にある津波避難タワー、株式会社技研製作所を見学しました。グリーン・エネルギー研究所は初日に講義を受けた那須清吾教授が取締役を務める企業であり、高知県の森林等を利用することでエネルギーを供給しながら、環境エネルギー問題に取り組んでいます。参加者はすでに1日目の講義で説明を受けていたため、実際見学をすることで、いかに高知県の森林がバイオマス発電所を通して電力エネルギーとなっているか、また木質ペレットプラントが燃料となり地域の産業に貢献しているのかを深く学ぶことができたようです。
津波避難対策の一環として建てられた中土佐町の津波避難タワーでは、中土佐町役場の方から建てられたいきさつ、またタワーの機能について詳しく話をしていただきました。参加者は、タワーが市場から直結しているため買い物客がすぐに避難することができる点、各居住域で避難場所が決められており住民が徹底して把握している点に驚き、学生は興味深く話を聞いていました。
株式会社技研製作所では、独自の圧入技術について説明を聞きました。その技術を利用した地下駐輪場が本学にあり、参加者はすでに馴染みがあったため特に関心を持って見学していました。
5日目は大濱武教授による”Biodiesel Production in Micro alga Chlamydomonas and Development of Dedocated Strains for it”の講義後、お年寄りや障害を持つ人々を含む誰もが自然に使えるやさしい情報機器を作るための最先端技術を研究するCenter for Human-Engaged Computing (CHEC)を見学しました。CHECには本学の留学生も多く、彼らに研究内容について英語で説明してもらい、実際に体験させてもらいながら理解を深めました。
見学後はシステム工学群園部元康講師、原田明徳講師による“Cutting-edge Research of Control Systems Engineering at Kochi University of Technology”を受講しました。午後は、個別に希望する研究室の見学を通して、本学の研究について学んでもらいました。