2016年度活動レポート(一般公募コース)第42号
ベトナムの高校生が長崎でサイエンス交流
長崎県立長崎西高校からの報告
長崎西高校では、さくらサイエンスプログラムの支援により、2016年7月17日~26日の日程で、ベトナム・レホンフォン高校の生徒10名と引率者1名を招へいし、本校生徒との化学技術交流のプログラムを実施しました。
プログラムの内容は、本校での授業参観、「SSH(スーパーグローバルハイスクール)研究発表会」での英語ポスターセッションでディスカッションに参加、本校生徒との合同サイエンスキャンプに参加、長崎大学や長崎総合科学大学での研修や講義参加、企業(三菱重工)での研修、島原ジオパークでの研修などで構成されました。
また、日本滞在中は、ホテルでの宿泊以外に本学2年生の生徒宅でのホームステイ(3泊4日)も行われ、その期間はステイ先の生徒と共に通学するなどして、生徒同士の交流も自然に深まるよう、計画を進めました。
サイエンスキャンプでは、規定の材料のみを使用して、ホバークラフトを作成し、専用コースで速さを競う、というコンテストを行いました。作成する段階で設計・試作を繰り返し、17時間という制限時間を使っても時間が足りないほど、皆が集中して取り組んでいました。
長崎大学水産学部では「アサリの海水浄化能力を測る」「海洋細菌を見て、育てて、考える」といったテーマで実習を行いましたが、同学部ではベトナムからの留学生も在籍しており、その学生と交流も深めながら、研修を進めることができました。
長崎総合科学大学での研修では、船舶工学・造船技術を学ぶことになりました。同大学にもベトナムからの留学生が大学院に在籍しており、教授の説明をその留学生が同時通訳するという形式で講義が進められました。
長崎大学熱帯医学研究所での研修では、蚊が媒介する熱帯の伝染病について学びました。同研究所はベトナムにも拠点があり、熱帯圏の病気に直面することの多いベトナムの生徒にとって、意義のある研修となったようです。