2016年度活動レポート(一般公募コース)第8号
ベトナム・台湾の学生を迎えて先端科学のサマースクールを開催!
広島大学大学院理学研究科からの報告
平成28年8月8日〜8月15日、広島大学大学院理学研究科化学専攻では、ベトナムの自然科学大学ハノイ校,ホーチミン校,並びに台湾国立中正大学の教員1名と学生10名を迎え、英語による先端化学コース(Summer School Program for Advanced Chemistry)を実施しました。
今回の科学技術交流では、将来の地球環境を支える「先端物質化学」をテーマに、広島大学大学院理学研究科化学専攻で実施している先端化学(構造物理化学,反応物理化学,量子化学,放射線化学,光機能化学,錯体化学,分析化学,固体物性化学,構造有機化学,有機典型元素化学,反応有機化学)をベトナムの将来を担う若手化学者に教授し、持続的に発展する国際社会の構築に貢献することを目的としました。
8月8日に到着したあと、翌日からサマースクールを実施しました。9日はまず、全体オリエンテーションと、反応有機化学、有機典型元素化学、構造有機化学の3つの講義が行われ、その後、どれかひとつのテーマに関するレポートを提出してもらいました。
10日は、量子化学,構造物理化学、反応物理化学に関する先端研究の内容が講義され、学生たちは1つのテーマを選んでレポートの作成をしました。その後,キャンパスツアーを実施し,研究室見学として,広島大学自然科学研究支援センターを訪問しました。
11日は広島平和記念公園を訪問し、その後、平和記念資料館、こども文化科学館、宮島を訪問し、日本の科学技術と文化に触れる機会を設けました。
12日は、錯体化学、分析化学、個体物性化学、放射線化学に関する講義が行われ、同様にレポート作成を行いました。13日は,発表会と修了式、ならびに、記念パーティーを実施しました。和やかなムードで学生交流が行われました。
14日の学生との交流会を経て、翌日、無事ベトナムと台湾に帰国しました。最終日に実施した修了者のアンケートから判断しますと、世界トップレベルの先端化学に触れることができて、とても感動していました。参加者は皆、今回のサマースクールで有意義な時間が過ごせたと思います。