さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第39号
アジアと日本の高校生が一緒に実験体験
国立研究開発法人科学技術振興機構
8月6日(木)午後、さくらサイエンス・ハイスクールプログラムのインドネシア・ブルネイ・台湾の高校生たちは、都立戸山高校のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)クラスの生徒たちと一緒に科学実験を体験しました。実験内容は、物理、生物、化学の3分野で、アジアと日本の高校生が1クラス約50人ずつに分かれて実験を行いました。
実験テーマは物理が「紙飛行機を工夫してつくって遠くまで飛ばす」、生物は「土壌の生物をみつけて分類する」、化学は「食塩水の濃度の濃いほうをあてる」です。
先生方は必要な実験道具は用意しますが、実験の方法は生徒たちが自らで考える、というユニークな授業です。日本とアジアの高校生5,6人で1グループをつくり、まずは実験の方法を話し合います。
なかなか英語が通じず苦労しているグループもいますが、そこはお互いに理科系高校生どうし。数式や図を書きながらコミュニケーションをはかっています。そしてグループ全員がOKしたところで実験に移ります。
紙飛行機組みは廊下で出来上がった飛行機を飛ばしては、精度をチェックしています。見ているとまるで遊んでいるようで、どの生徒たちも実験を心から楽しんでいます。
約1時間半の実験が終わるとプレゼンテーションです。高校生たちは班ごとに何故、その実験のやり方を選んだのか、また、その成果はどうだったのかを全員の前で説明します。英語でプレゼンするのは高校生にとってはなかなかたいへんそうですが、皆一生懸命に取り組んでいます。
今回の実験教室は、実験という共通体験を通じて、アジアと日本の高校生たちが一緒に学び交流を深めていく、というさくらサイエンス・ハイスクールプログラムの本年度からの新しい試みです。約3時間の間、アジアの高校生も日本の高校生もひとつになって実験を楽しみました。