さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第27号
筑波宇宙センターで日本の宇宙開発について学ぶ
さくらサイエンス・ハイスクールプログラム(第4グループ)
国立研究開発法人科学技術振興機構
7月14日(火)午前、さくらサイエンスプログラムで来日中の中国からの高校生70名と引率者7名は、JAXA筑波宇宙センターを訪れました。
まず、15分ほどの施設紹介ビデオで、宇宙飛行士の野口総一さんから歓迎のビデオメッセージを受けた後、2班に分かれて展示館「スペースドーム」と宇宙飛行士の養成エリアを見学しました。
スペースドームには日本の宇宙開発とJAXAの歴史が紹介されています。ペンシルロケットから最新のイプシロンロケットまで歴代ロケットの1/20のスケールモデルが展示されているほか、実物大の人工衛星、本物のロケットエンジン、そして「きぼう」日本実験棟の実物大モデルなど、高校生たちは解説を聞きながら熱心に見て回ります。
宇宙飛行士の養成エリアでは宇宙飛行士の基礎訓練に使うさまざま機器や設備を見学しました。船外活動用の宇宙服には皆、興味を持った様子で盛んにカメラに収めていました。
さらに水平回転負荷装置、閉鎖環境適応訓練設備などを見学。実際の宇宙飛行士の基礎訓練にこれらの機器や施設が使われていると聞いて高校生たちはいっそう関心を深めたようです。
最後に宇宙センターの印象を聞くと、Jiang Jing Ze君(北京市第12中学)は“Fantastic!”と英語でひと言。また、東京港区の高陵中学校に2年間留学していたというZhong Nian Jinさん(北京市鉄路二中)は「JAXAに来るまではあまり、宇宙開発に興味はなかったのですが、いろいろな施設を見て興味が湧いてきました」と流暢な日本語で印象を語ってくれました。
約1時間半の見学でしたが、中国からの高校生たちは日本の宇宙開発についてしっかりと学びました。