2015年度 活動レポート 第24号:修了証と共に日本の思い出を深く刻んだ高校生たち

さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第24号

修了証と共に日本の思い出を深く刻んだ高校生たち
さくらサイエンス・ハイスクールプログラム(第3グループ)

国立研究開発法人科学技術振興機構

日本滞在最後の7月10日(金)、さくらサイエンス・ハイスクールプログラム(第3グループ)の60名(中国50名、シンガポール10名)の修了式が国立オリンピック記念青少年センターで行われました。来賓として外務省、文部科学省、そして在日中国大使館や在日シンガポール大使館から関係者が出席しました。

「若いときの印象は深い。この経験を日本・中国・シンガポールの交流のために役立てて欲しい」と挨拶する外務省アジア大洋州局 中国・モンゴル第二課の伊藤直人主席事務官

「日本での経験を国にもって帰って役立てて欲しい」と挨拶する在日シンガポール大使館のMr. Ye Wenquan


在日本中国大使館の阮湘平・公使参事官は「青少年は未来。アジア・中国の未来は皆さんの肩にかかっている」と挨拶

真剣な面持ちで修了式に臨む高校生たち


それぞれの来賓からの挨拶の後、学生からの報告が行われました。
中国・山西省実験中学校の高行健さんは、「京都の町の精神性の深さ、日本の緑化について興味をもった。日本での1週間を通して、机に向かうことだけが科学の勉強ではない。観察、実験、そして興味をもつことが大切だと改めて知った」と語りました。

中国の学生を代表して山西省実験中学校の高行健さんが報告

また、シンガポール、River Valley High School のTseng Fan Shuen さんは「専門的な研究に接することができ、そして熱心な先生たちに会えたことが最大の収穫」とそれぞれ日本滞在の成果を発表しました。

シンガポールの学生代表はRiver Valley High School のTseng Fan Shuen さん

続いて引率の先生を代表して中国・西安交通大学附属中学のLiu Auanming先生は「日本の科学技術のパワーを感じることができた。同時に、日本文化に触れて多くのことを学んだ。これを持って帰って、多くの生徒たちに伝えたい」。

中国の引率者を代表して感想を述べる西安交通大学附属中学のLiu Auanming先生

またシンガポール、Dunman High School のLim先生は「日本での素晴らしい経験を通して、それぞれ立派な科学者になってほしい」「そのために必要なのは“Step Up” “Step Out” そして“Step Forward”」と生徒たちに熱く語りかけました。

シンガポールの引率者は高校生と間違えそうなほど若いDunman High School の物理教師、Lim先生

最後にさくらサイエンスプログラム総括責任者の有馬朗人先生から「科学を発展させるには国際協力が欠かせない、それを皆さんでぜひ進めて欲しい」との激励の言葉と共に代表の学生に修了証が手渡され、さくらサイエンス・ハイスクールプログラム(第3グループ)のプログラムは終了しました。

モンゴルの民族衣装に身を包んだ中央民族大学附属中学校の生徒が代表して有馬朗人先生より修了証を授与

シンガポールの生徒代表に修了証を授与