2015年度活動レポート(一般公募コース)第242号
中国・四川メディア学院との研究交流で大きな成果
関西大学からの報告
関西大学
関西大学では、中国・四川メディア学院と大学間連携を視野に入れた幹部交流を始めていたところ、科学技術振興機構(JST)の「さくらサイエンスプログラム」に採択され、2016年2月28日から3月5日までの間、同学院の学生9名と教員1名の計10名を招へいし、研究交流を実施しました。
まず2月29日は、大学入学前に語学研修を受けることのできる関西大学留学生別科を見学しました。この別科は、住み込みの語学研修を受けることができる、日本一の設備を誇る施設で、学生たちからも設備の素晴らしさに感嘆の声が出るほどでした。
その後、千里山キャンパスに移動し、図書館、博物館などの施設を見学後、教育推進部の山本敏幸教授推薦による本学の中国留学生との交流会で、英語、中国語での活発な議論を交わしました。
この交流会では、社会学部の3年生が司会進行等すべてを取り仕切り、教員は見守ることに徹しました。学生たちははじめこそ気まずそうな雰囲気から始まりましたが、1時間もすると笑顔で会話が弾み、短時間ながらも本プログラムに対する学生の士気を高めることができる交流の場となりました。その後、大学内のレストランでウェルカムパーティーを開催し、前田裕副学長の挨拶の後、中国の学生による美しい声の歌の披露、関西大学から校歌のお返しなども行われ、大いに国際交流を深めることができました。
3月1日、2日は、本学の最先端技術の研究成果を見学しました。まず芸術作品の超高精細デジタル化画像を見学した後、最先端のハードディスクを研究しているシステム理工学部の谷弘詞教授、呂仁国准教授、将来の電池の材料研究をしている化学生命工学部の石川正司教授、山縣雅紀准教授、国際交流を通しての教育の研究を推進している総合情報学部の久保田賢一教授、3Dや超高精細の画像処理を研究している林武文教授の研究室を訪問しました。これらの先生方から最新の研究成果の講義を受けるとともに、実験装置に触れる機会も得ました。これらも学生たちには、強いインパクト与えることができ貴重な体験となりました。
3月3日、4日は学外に出て、かつて世界一であった神戸市にある計算科学研究機構のスーパーコンピュータ「京」、世界に誇れる兵庫県播磨科学公園都市にある大型放射光施設「SPring-8」、大阪市立科学館などを見学しました。各施設では、英語による設備や技術の説明を受け、熱心に聞き入って多くの質問も飛び交いました。また、これらの施設には体験型の設備も多く、招へい者の専門分野外の科学技術ではありましたが、日本の最先端の科学技術にも触れることができました。
交流活動を通して、招へい者のアンケートからは、日本の最先端技術を見学できたことや本学の教員、職員、URA、学生との交流を持つことができたことの喜びや、再来日を希望する声がほとんどで、実施プログラムは高く評価されました。