2015年度 活動レポート 第226号:名古屋工業大学

2015年度活動レポート(一般公募コース)第226号

日本の建築技術を学んだ中国の土木科の学生たち
名古屋工業大学からの報告

名古屋工業大学

2016年1月25日から1月30日の6日間、科学技術振興機構(JST)によるさくらサイエンスプログラムの支援を受け、中国北方工業大学土木学院大学院生および院長趙俊蘭教授、陳偉嬌博士の計10名が訪日しました。

○ 1月25日
名古屋工業大学に到着した一行は、鵜飼裕之学長が主催する歓迎会に招待され、建築・デザイン工学科河邉伸二学科長、同学科水谷教授、河田克博教授、夏目欣升准教授、孫晶助教等と歓談の時間をもちました。招へい者それぞれが専攻する分野について話し、研究に関する新しい知見を得る機会となりました。

活動の様子1
名古屋工業大学学長主催の歓迎会
活動の様子2
名工大にて。建築構造実験室の紹介

○ 1月26日
名古屋城本丸御殿の修復現場を見学し、日本伝統木造建築の魅力を招へい者に紹介した。その後、土地開発を行う東和不動産および空調設備を扱うDHC名古屋株式会社を訪ね、名古屋駅東側地域の冷暖房システムについて講義を受けた。名古屋工業大学へ戻ってからは、建築構造実験室にてセミナーに参加しました。

活動の様子3
名古屋城本丸御殿の修復現場の説明を聞く
活動の様子4
名古屋ミッドランドビルの説明
活動の様子5 ミッドランドビルの地域冷暖房システムの説明を聞く

○ 1月27日
国土交通省木曽川下流河川事務所事業対策官尾畑功氏の案内で、木曽川下流地域を見学した。日本の河川工学の歴史から、現在の先端技術まで詳しい説明を受けることができた。ここでは地域の伝統的な住宅である水屋が保存されており、招へい者たちは当時の人々の暮らしぶりに想像をめぐらせていました。

活動の様子6 木曽にて。日本の伝統家屋を見学

○ 1月28日
リニア鉄道館を見学し、その後は国土交通省名古屋港空港技術調査事務所太田一之副所長の案内により、名古屋港工業エリアを視察した。また伊勢湾水環境実験室では津波災害のシミュレーションを体験することができました。

活動の様子7 伊勢湾水環境実験室にて。海水波形のモデル実験

○ 1月29日
トヨタ産業記念館を見学しました。同館では事務部永井寛治氏によるトヨタ産業グループの沿革および蓄積された技術について説明を受けました。

活動の様子8 トヨタ産業技術記念館での見学

○ 1月30日
名古屋工業大学にて全日程を振返るまとめの時間をとり、最後に修了式を行いました。
本事業により、中国で高等教育を受ける前途有望な青少年に我が国の歴史文化から先端技術まで幅広く日本の魅力を紹介することができました。招へい者からは「大変勉強になり、日本のことをもっと知りたくなった」という感想も聞くことができ、当初の目標を達成することができたと感じています。今回の交流活動実施にあたり支援くださった関係各位には心よりお礼申し上げます。

活動の様子9 名工大正門前にて