2015年度活動レポート(一般公募コース)第220号
「スマートシティのまちづくりとVR技術の開発応用」
金沢大学理工学域環境デザイン学系からの報告
金沢大学理工学域
中国西南交通大学建築設計学院から,スマートシティの建設とVR技術の利用について研究を行う予定の副院長万教授と若い教員10名を招へいし、2月12日から21日の日程で、さくらサイエンスプログラムによる交流プログラムを実施しました。
中国の学生たちが、スマートシティ建設の先進的技術を学ぶためにプログラムを企画し、内容としては、日本の環境保全を目標としたスマートシティの建設、VR技術の活用に関連する都市計画の役割をキーワードに,金沢におけるエコハウスの見学、VR技術の学習、またスマートシティ研究関連のSPSD国際ワークショップへの参加という内容で、国際連携のための研究ネットワーク形成拠点を作ることを目標として行われました。
2月13日に金沢市文化ホールで最初の研究交流を行い、翌日は日曜日だったので、金沢市内の歴史建築の見学を行いました。そして,研究室の学生も含めて,15日に世界遺産の白川郷を見学し、その夜には、研究室主催の国際ワークショップの歓迎会があり、参加しました。に出席した。SPSD国際ワークショップには、日本国内の大学と関連企業、中国の北京大学、同済大学と中山大学の研究者が出席していました。ビッグデータと都市計画をテーマにした研究会で、日本と中国のスマートシティの建設に関する研究がテーマでした。
17日には、石川県のエコハウスを見学しました。エコハウスでは、太陽光発電のHEMSや地熱の利用などの日本の先進技術を体験でき、日本のスマートシティ建設の最先端技術を見学できるので、皆さんが熱心に話を聞いていました。
その後、金沢町家研究会と金沢市市民芸術村も見学しました。金沢町家研究会では、金沢大学名誉教授川上先生と中国の先生が講演され、皆が金沢市の都市計画関連の話を伺いました。
18日には、能登半島へ文化体験を実施しました。翌日の19日の午前中は、FORUM8金沢事務所で、FORUM8の社員によるVR技術の講義を受けました。特に、スマートシティの建設には、ICTの技術が不可欠で、関連VRの技術の可能性を学びました。
20日には、金沢大学で研究室学生と研究交流を行い、VR技術や成都市において計画されているスマートシティのプロジェクトについて意見交換を行い、共同研究の可能性を検討しました。そして最後に、金沢大学で修了式を行いました。
今回のプログラムにより日中の研究交流が行われ,貴重な研究拠点のきっかけ作りとすることができました。参加メンバーも同じ思いを共有してくれていると信じています。