2015年度活動レポート(一般公募コース)第193号
モンゴル高専との継続的な共同研究をめざして-その1
サレジオ工業高等専門学校からの報告
サレジオ高専
さくらサイエンスプログラムによる交流事業として、2016年1月11日~18日の期間で、モンゴル高専の学生10名が教職員(通訳)1名と共に来日して、サレジオ高専との国際交流プログラムがスタートしました。
昨年度に引き続き、2度目のモンゴル高専とのさくらサイエンスプログラムによる交流ですが、本プログラムは『単なる文化交流に留まらず、将来の共同研究に向けた実験装置の製作』を主眼にしています。
来日翌日の午前中には、サレジオ高専の施設見学をして、午後からはものづくり教室としてMg簡易ライト(Gleam light)の製作をA.I.M. Corporation Limitedの天野正行さんを講師に迎えて行いました。夕方には日本の高専の特徴である、学生が自由にものつくり実習ができる「夢工房」を見学しましたが、モンゴル高専の学生、教職員ともに「モンゴルにおいても同様の施設が欲しい」との声がでました。
3日目の14日は、ものづくり教室として共同研究に向けたM2M技術を活用した水耕栽培実験装置を日本人学生の補助のもとに製作しました。水耕栽培実験装置の製作は2日間に分けて7時間の製作時間で行いましたが、サレジオ高専の生徒も頑張ってコミュニュケーションをとって製作を始めました。
夕方には1月17日に予定しているWeb会議を使った学生シンポジウムに向けての準備を行いました。2つの課題が与えられ1月17日までにまとめるように指示が出され、グループディスカッションが活発に行われました。
1月15日は、午前中に水耕栽培の企業展開事例として東京都町田市にある町田シルクメロン農場を見学しました。企業にて展開する実際の水耕栽培施設です。
午後は研究室訪問にて機械電子工学科の黒木雄一郎先生から走査型電子顕微鏡についての講義を受けました。その後に水耕栽培機の製作に再び取り組みました。製作の早いグループは、Xbeeを搭載した遠隔通信基盤も取付を終わりました。回路に通電し可変抵抗を動かしテープLEDの赤・緑・青の発光を確認できたグループからは次々と歓声が上がりました。