2015年度 活動レポート 第152号:諏訪東京理科大学

2015年度活動レポート(一般公募コース)第152号

中国科学技術大学の学生が日本で航空宇宙科学技術を学ぶ
諏訪東京理科大学からの報告

諏訪東京理科大学

2015年10月16日~23日にかけて、さくらサイエンスプログラムの助成により、中国科学技術大学の学生10名と教員1名を受入れました。

日本の先端科学研究、産業技術を中国学生に理解してもらい、関心を高め、将来、日本との交流活動を促進することを目的として、航空宇宙分野を中心とした日本の教育、科学研究、産業技術に関するプログラムを計画しました。

本プログラムでは、

①特別講義

河村学長より宇宙航空研究開発機構(JAXA)と実施した国際宇宙ステーション科学実験、雷教授より次世代超音速旅客機の研究開発に関する共同研究と太陽光エネルギーを利用した無人航空機に関する特別講義

河村学長による特別講義に参加

②研究機関訪問

東京理科大学の火災安全科学研究センターと光触媒国際研究センター、JAXA筑波宇宙センターとJAXA調布航空宇宙センター

東京理科大光触媒国際研究センター訪問
JAXA筑波宇宙センター訪問
東京理科大学火災科学研究センター訪問
JAXA調布航空宇宙センター訪問

③産業界見学

日本精密製造業を代表する諏訪工業メッセ展示会、世界的に知られる電子機器メーカであるセイコーエプソン、ANA機体工場、各科学技術館などの見学を実施しました。中国学生たちは有益な交流活動を行い、全般的に日本の科学研究と産業技術を見ることができました。

諏訪圏工業メッセ訪問
セイコーエプソン本社見学

今回受け入れた中国科学技術大学の学生たちは、積極的に活動に参加し、特別講義や見学の際に真剣に説明を聞いたり、活発に質問したり、自主的に考えました。また、訪問先からも高い評価をいただきました。学生たちが全般的に日本に対する理解を深めることができたと思います。

中国の学生たちは「素晴らしい科学研究と産業技術を見られて、大変良い勉強になった。ぜひ、将来、日本といろいろ交流活動をやりたい。」と語りました。このような活動を通して、改めて中国の若者に日本の科学技術を始め、日本文化や自然環境などを体験してもらい、将来、日中交流の懸け橋になることを期待しています。

また、訪問先の方々にとっても中国の将来を担う若者たちとコミュニケーションを行い、中国に対しても理解を深めることができたようです。最後に、本プログラムの実施に当たり、多大なご協力とご支援をいただいた各方面に、この場を借りて御礼申し上げます。

レセプションと親睦会
時計作りの体験
修了書を手に帰国