2015年度 活動レポート 第143号:東京都市大学

2015年度活動レポート(一般公募コース)第143号

「日本のICT分野の最先端を体験する」をテーマにタイの学生と研究交流
東京都市大学からの報告

東京都市大学

平成27年12月13日~12月19日までの7日間、タイ・モンクット王工科大学トンブリー(KMUTT)・工学部電子通信工学科の学部生10名が東京都市大学にて、情報通信技術(ICT)分野の『最先端研究セミナーの受講』と、受け入れ研究室で大学院生のサポートを受けて『実験・シミュレーションを体験』しました。KMUTTとは昨年に続き、2度目のさくらサイエンスプログラムによる交流プログラムの実施となりました。

今回はKMUTTの工学部電子通信工学科の10人の学生を招聘しました。専門分野の関係から、知識工学部の情報科学科と情報通信工学科が受け入れ学科となり、プログラムを実施致しました(実施主担当者:田口亮(知識工学部長))。

招聘学生には、情報科学科と情報通信工学科の教員が講師となって最先端のICT分野の研究紹介を行うセミナーを受講して頂き、その後、6研究室に配属され、「実験・シミュレーション」を体験しました。配属先の研究室では教員ではなく主に大学院の学生が「実験・シミュレーション」をサポート・指導する、日本型研究室体制で行われました。この形式は東京都市大学の学生の国際化にも寄与するものと考え、これまでのさくらサイエンスプログラムでも実行してきています。正直、十分な英語力を持っていない大学院生も多く、はじめは招聘学生とコミュニケーションを取ることが困難な場合もあったようです。しかしながら、如何なるときも、不思議に最終的は十分に意思の疎通が図られています。

18日14時30分から、成果報告会を開催しました。学生一人当たり15分程度の時間を使って「発表」と「質疑応答」を行いました。この報告会では招聘学生をサポートした大学院生と指導を行った教員も参加してくれました。

成果発表会にて

研究室での「実験・シミュレーション」に費やした期間は3日程度と非常に短いものでしたが、「移動体通信方式のシミュレーション」、「高速プロセッサを用いたソーティング手法のプログラム実装」、「組み込みシステムを用いた実験」等の報告がなされ、質疑応答も活発に行われました。

成果報告会の後、修了式が行われ、そしてフェアウェルパーティでプログラムが終了しました。フェアウェルパーティではすっかり打ち解けた両校の学生の交流場面を目の当たりにすることができ、今年もKMUTTとの「さくらサイエンスプログラム」が成功裏に終わったこと実感しました。

修了式で、修了書を手に記念撮影