2015年度活動レポート(一般公募コース)第139号
フィリピンの科学系高校生が広島で学んだこと
広島大学大学院国際協力研究科からの報告
広島大学
広島大学大学院国際協力研究科では、さくらサイエンスプログラムの採択を受け、2015年10月25日~11月2日までの9日間、フィリピン科学高等学校の生徒10名、引率教員1名を招へいしました。
本活動では、広島大学および広島地域の世界に誇れる民間企業による先端科学技術をフィリピンの高校生に体感できる場を提供すると共に、その基礎となる実験観察実習も実施し、科学技術の発展と日常生活との密接な関連に気付かせることに重点を置きました。また、県内のスーパーグローバルハイスクールに選定された高等学校(広島県立広島高等学校)と交流活動も行いました。
10月29日には、民間企業による最先端科学技術の体験並びに、実験体験の一つとして、(株)広島ガス技術研究所に伺いました。写真にあるように、多くの体験型の実験のため研究所の皆さまにご協力いただきました。
30日には広島大学附属瀬戸内圏フィールド科学教育研究センターを訪問し、海産プランクトン顕微鏡実習をさせて頂きました。まず、走査型電子顕微鏡等を含む施設見学の後、実習船に乗りプランクトンの採取に行きました。その後、まずエビ(ブラックタイガー)で解剖の実習を行った後、実体顕微鏡を使い、海で採取したプランクトンを観察しました。
31日には平和学習として、広島平和記念資料館、平和記念公園、および原爆ドームを見学しました。
11月1日の最終日には、ハンズオンの理科実験を、手回し発電機を用いて行いました。そして、最後に修了証授与式を行いました。
本事業は、ヒロシマにおける先端科学技術研修と交流事業をテーマとし、上記の活動をとおして日本に対する理解を深めると共に、若手人材の理系への進路選択を促し、帰国後フィリピン科学技術発展のための人材開発を行うことを大きな目標としました。
参加者の感想には、活動の全体、理科実験や日本文化交流のコメントと共に、日本に帰ってきて科学技術について学びたいなどの声もあり、今後の彼らの活躍に期待したいと思います。
参加者の感想
I really enjoyed this exchange program and I am very glad to have been part of it. It had a great itinerary, a good mix of Japanese science and Japanese culture. I especially appreciated and enjoyed the lab experiments and hands-on activities because these helped us apply what we have learned in school. The organizers as well showed that they had prepared a lot for the activities. I had a lot of fun during the 5th day, wherein we toured the Mazda factory and had several experiments in the Hiroshima Gas Co. I also enjoyed being able to exchange cultures and experiences with students from Hiroshima High School. It was a wonderful learning experience all in all, and I wouldn't hesitate to recommend other students to give it a try.
The exchange program was a very satisfying and eye-opening experience. I enjoyed learning about Japanese culture, and how it permeates through everyday life in the schools and workplaces. I would like to return to Japan to learn more about the sciences and researches being done here.