2015年度活動レポート(一般公募コース)第121号
学術交流の意義を深めた合同ワークショップ
中国・哈爾浜工業大学の学生が千葉工業大学を訪問
千葉工業大学・国際交流課からの報告
千葉工業大学
10月14日から8日間,JST・さくらサイエンスプログラムの助成を受けて,中国・哈爾浜工業大学より教職員2名・大学院生1名・学部生9名が千葉工業大学を訪問し,工学部デザイン科学科の学生とのワークショップおよび企業視察等を行いました。
学生交流ワークショップでは,両大学の学生が合同でワークショップを行うことによって交流を深めるとともに,見学や調査を通して両国の文化の違いを発見することを目的としてデザイン関連の施設見学とフィールドワーク調査を行い,日本のデザインや消費行動に見られる日本の特徴と,両国の共通点および相違点をまとめ,発表しました。
見学施設は,DESIGN HUB、イトーキ、TOTOバスクリエイト、TOTOショールーム、フィールドワーク調査は,習志野市街、銀座、AEON MALL等で行いました。
デザイン関連企業を本学デザイン科学科学生と合同で視察し,インテリアデザイン、空間デザイン、製品デザインを肌で感じて学んだようです。熱心に話を聞き質問をする学生も多く,日本のデザインのレベルの高さに感動している様子でした。
フィールドワーク調査は,本学デザイン科学科学生との日中混合で編成されたチームで,それぞれの文化の違いが現れている「光景」を記録・採集し,まとめ作業,プレゼンテーションを行いました。
共同作業開始後,学生達はすぐに打ち解け,人々の行動、街並み、諸施設のインターフェース等を記録し,調査・研究を行いました。
特にまとめ作業においては学生間で活発に意見交換が行われ,どのチームのプレゼンテーションもデザインを学ぶ学生達ならではの視点で,日本と中国の文化や人々の違いを解り易くまとめたスライドショーを,お互い協力し合いながら日・中・英の3カ国語で発表していました。
学生交流を通じて日本人学生にとってもよい刺激になったことと思います。
また,日本科学未来館、本学の東京スカイツリータウンキャンパスでは日本の先端科学技術を見学し,科学技術と密接な関係にあるデザインに刺激を感じていたようでした。
参加した哈爾浜工業大学の学生より「日本の科学技術や先進的なデザインを深く感じることができ,見識が増え視野が広がった」「皆さんがとても親切で友好的な態度で接してくれて,とても深い印象を受けた。またこの様な日本に行くプログラムに参加したい」等の意見をいただき,皆大変満足した様子で10月21日に無事に中国に帰国しました。
最後に,さくらサイエンスプログラムを運営されているJSTを始め,今回のプログラムの運営・実施にご協力いただいた関係者の方々に厚く御礼を申し上げます。