2015年度活動レポート(一般公募コース)第117号
今後の展開に大きく期待-ベトナムからの高校生と研究交流
法政大学からの報告
法政大学
法政大学では、8月21日(金)~8月27日(木)の日程で,ベトナムより高校生8名と教員1名を招聘し,さくらサイエンスプログラムによる交流プログラムを実施しました。
本学の人的・物的リソースを活かした幅広い分野の科学技術体験プログラム及び大学生・付属高校生との密接な交流を通して,将来の日本留学を見据えた海外高校との高大連携のモデルを構築することを目的としました。
初日は羽田空港到着後、本学に移動し,八名副学長による日本の科学技術に関する特別講演を中心としたオリエンテーション,続いてウェルカムパーティに出席しました。
2日目の午前中には小金井キャンパスにてオープンキャンパスを見学しました。研究室体験に参加し,航空操縦シミュレーターやセグウェイを体験しました。午後は,村田准教授による「日本語基礎講座」を受講しました。日本語での挨拶と,故郷ハノイについて日本語で紹介をする練習を行いました。
3日目の午前中には、法政大学第二高等学校物理部の生徒とグループになり,日本科学未来館を見学しました。午後は法政大学第二高等学校に移動し,物理部の生徒のサポートのもとペットボトルロケットを制作し,実際に打ち上げを行いました。
4日目午前中は情報科学部 馬教授による授業「Wearable Technology」を受講しました。スマートグラスやデジタルグローブなどのWearable(身にまとう)ことができる近未来型コンピュータを体験しました。午後は,NTT技術史料館に移動し,同学部 廣津教授同行のもと館内を見学しました。
5日目は午前中には,生命科学部 常重教授による授業「ヒト蛋白質の特性を探る」を受講しました。顕微鏡や分光光度計を用いてヘモグロビンの特性を観察後,コンピュータを用いて画像処理を行い,その立体構造を観察しました。午後は理工学部 佐藤教授同行のもと,国立天文台とJAXA調布航空宇宙センターを見学しました。
6日目は浅草寺,東京スカイツリー,江戸東京博物館,秋葉原を巡る東京観光ツアーを実施しました。生憎の雨天でしたが,学生ボランティアに活発に質問する様子が見られる等、日本への関心の高さが伺えました。
最終日は「振り返り」の時間を設け,招聘者一人一人が,7日間のプログラムを通して学んだことや日本に対して印象が変わったことについて発表しました。その後,フェアウェルパーティに参加し,法政大学応援団によるパフォーマンスや法政大学第二高等学校の生徒からのプレゼント贈呈等、盛り沢山の企画を楽しみました。また,最後に招聘者から歌のサプライズプレゼントがあり,付属校の生徒や学生ボランティアと涙ながらに別れを惜しむ姿が見られました。
本プログラムにご協力いただいた多くの方々との交流を通じて,ベトナムと日本の文化交流と相互理解を深めることができたと実感しております。最後になりましたが,JSTを始め,今回のプログラムの運営・実施にご協力いただいた関係者の方々に厚く御礼を申し上げます。