2015年度活動レポート(一般公募コース)第103号
東海大学付属高輪台高校で友好交流を展開
モンゴルの高校生が日本の科学技術を見学・研修
東海大学国際課からの報告
東海大学国際課
10月11日~10月18日までの8日間、さくらサイエンスプログラムの支援を受け、モンゴルの新モンゴル高校・高専から10名の高校生と引率教員1名の計11名を東海大学に招き、短期研修を実施しました。対象が高校生ということで、本学の付属高校との交流もプログラムの中に設けました。
初日は、大学の紹介とプログラムの説明を行った後、寮(国際会館)に移動してもらい、寮の管理人によるオリエンテーションが行われました。夕方には、学内の食堂施設にてウェルカムパーティを行い、本学の日本人学生およびモンゴル人留学生らと交流を楽しみました。
翌日の13日は、午前中に本学湘南キャンパスを歩きながらキャンパスツアーを行い、その後に工学部航空宇宙学科航空操縦学専攻の所有するフライトシミュレータを体験してもらいました。午後にはロボット工学の研究室、続いて電気自動車の研究室も訪問しました。さらに「ナノ・マイクロ研究センター」の先生方によるエネルギーやバイオの最先端研究に関する講演およびセンター見学が行われ、学生から数多くの質問が寄せられていました。
14日は、午前中に日産自動車株式会社の横浜工場を見学しました。ここでは実際のエンジンの組立ラインを至近距離で見学させてもらい、現場作業の高い自動化率と作業者達の手際よさに大変驚いていました。
同日の午後には、辻堂にある湘南ロボケアセンターを訪問しました。同センターでは、事故や病気が原因で自律的な歩行できなくなった人の下半身にロボットを装着し歩行訓練を行うリハビリ支援、および関連するロボット機器の展示・紹介を行っています。ロボットの概要説明を聞くだけでなく、実際にロボットを使ってリハビリをしている様子を見学させてもらうと共に、自分の腕の皮膚にセンサーを貼り付けて、筋電位を用いてロボットを動かすという貴重な体験をさせてもらいました。
15日には、本プログラムのメインイベントでもある本学付属高輪台高校の学生との交流が終日行われました。自己紹介から始まり、共に授業を受けたり民族舞踊を披露したり、最後の夕食まで活発な交流が行われました。
16日の午前中には東京観光(明治神宮、原宿、浅草)を行い、午後から日本科学未来館を見学しました。日本科学未来館では、映像でしか見たことのないASIMOの実物のデモンストレーションを見ることができ、他にも様々な最新の科学技術の展示に皆揃って感激の声をあげていました。
17日の午前中には、本学の高輪キャンパスを訪れました。そこではバーチャルリアリティの研究施設を付属高輪台高校の日本人生徒と共に見学しました。見学の終了後、別室にて成果発表会および修了式を行いました。そこには今回交流を行った高輪台高校の学生達も参加して、双方の高校生から今回のプログラムの感想を述べてもらい、互いに別れを惜しみました。
翌日18日に無事帰国の途につきました。この度は貴重な機会をご提供いただいたJSTならびに「さくらサイエンスプログラム」に心より感謝致します。