2015年度 活動レポート 第85号:北海道大学大学院工学研究院

2015年度活動レポート(一般公募コース)第85号

セメント製造技術や製紙リサイクルを見学・研修
北海道で先端技術に触れたハルビンの学生たち
北海道大学大学院工学研究院 胡桃澤清文さんからの報告

北海道大学大学院工学研究院

北海道大学大学院工学研究院では、ハルビン工程大学の学部生1名、大学院生9名、引率教員1名の計11名を招聘し、さくらサイエンスプログラムの交流プログラムを8月29日~9月5日の日程で実施しました。

初日には、北海道大学キャンパスの紹介とプログラムのスケジュール等のガイダンスを実施しました。また、2日目にはオープニングセレモニーを行い、それぞれの大学の紹介と北海道大学工学院の英語特別コースの紹介を行いました。

北海道大学のキャンパスを案内する。
オープニングセレモニーにて

2日目の午後と、3日目の午前中は各分科会において学生と先生による研究発表が行われ、学生にとっては緊張する発表でした。3日目の午後には環境リサイクルとセメントに関する講義が行われ講義の後には多くの質問が寄せられました。

4、5日目には、室蘭市にある日鐵住金セメント室蘭工場、苫小牧市にある北海道電力苫東厚真火力発電所、王子製紙苫小牧工場を訪問し、最新のセメント製造技術、火力発電所の発電工程、製紙のリサイクル過程を見学しました。何れも日本が世界に誇る最先端技術を用いており、参加者は非常に興味深く見学し、活発に質問を行っていました。

セメント工場でヘルメットをかぶり、ポーズをきめる
火力発電所の屋上にて

製紙工場にて説明を受ける学生たち

6日目には日本の科学技術に触れるため、札幌市青少年科学館を見学しました。参加者は来場している日本の子供たちと接する機会もあり、日本の文化も合わせて勉強することが出来ました。

本事業によって、参加者は日本の研究・教育および高いレベルの科学技術に触れることができ、参加者からは「北海道大学にぜひ留学をしたい」との希望もありました。このような貴重な機会を与えていただいたJST、およびプログラムに協力してくださった関係各位に感謝するとともに、近い将来、参加者の日本への留学と、科学技術分野で活躍する人材として成長していくことを期待したいと思います。

招へいした学生によるプレゼンテーション
講師の先生を囲んで記念撮影