2015年度活動レポート(一般公募コース)第36号
フィールドワークと文化交流で大きな成果
インドの理工系教員・研究者との科学技術・異文化交流プログラム
立命館大学理工学部
6月10日から6月30日にかけて、さくらサイエンスプログラムの招へいにより、インド工科大学ハイデラバード校から2名、シンビオシス国際大学から1名、ニッテ大学NMAMITから2名の合計5名の若手教員・研究員を受け入れました。
本プログラムの目的は「日本の科学技術にふれることでインド国内の課題を認識し、それぞれの専門性を活かしながら解決策を探る」として実施しました。
Welcome Partyでは本格的なインド料理を楽しみ、リラックスした雰囲気で日本人学生と親睦を深めることができました。また、同時期に来日したインド人学生10名との交流の場にもなり、日本で同郷の学生と日本の文化や生活についてざっくばらんに語り合う機会にもなりました。
日本滞在中は、若手教員・研究者が希望した専門分野の研究室で受け入れを行い、指導教員のもと、講義、実験、現地調査などを通じて、研究活動を行いました。研究室では、所属している日本人学生との対話形式のゼミや、研究内容に関する意見交換など、活発にコミュニケーションをとり、日本の最新技術に触れるだけでなく、異文化についても大いに理解を深めました。
学内での研究だけでなく、企業・工場見学や京都フィールドワークなどを通じて、日本の科学技術・文化・言葉に触れる内容も多数取り入れました。企業見学では、三菱電機株式会社、オムロンソーシアルソリューションズ株式会社、株式会社日吉などを訪問しました。
インド国内では、交通渋滞の緩和、生活用水の浄化、電気の安定供給などが課題になっています。見学先の企業はこうした課題に様々な形で貢献しており、各企業の先端技術や海外に事業を展開するうえでの課題、現地で直面している問題などについて話を聞かせていただきました。
最後に、彼らの滞在は、研究室に所属している日本人大学院生にとっても大変貴重な経験になり、日印の双方にとって大変有意義な時間でした。本プログラムを通して、今後の日印の科学技術の発展に寄与する人材が、少しでも成長できたのであれば幸いです。