2015年度活動レポート(一般公募コース)第27号
「日本式セル生産に関する共同研究」
中国・東北財経大学の大学院生と若手教員が東京都市大学を訪問
東京都市大学環境学部
さくらサイエンスプログラムの招へいにより、東北財経大学の大学院生(修士、博士)と若手教員が12日間(8/5~8/16)のプログラムのため来日し、共同研究を行いました。
共同研究の目的の1つはセル生産についての交流です。若手の研究者(教員と大学院生)に研究方向およびアイデアを出してもらい、今後の共同研究に貢献してもらいたい。そのために、東京都市大学、同志社大学、大阪工業大学におけるセル生産研究者の協力を得て、各種座学を通じて日本式セル生産の現状と課題について講義・議論しました。また、現場の第一印象を得るために大阪工業大学のものづくりマネジメントセンター、浜松市にあるローランドDG株式会社のデジタル屋台を見学しました。
もう1つの目的は環境意識を共有することです。これからの生産システムにおいて、設計、製造のみでなく、使用と廃棄も含む製品のライフサイクルまでも考える重要性を共有したい。そのために、東京都市大学の教授が講義した後で、討論会を開き、セル生産との関連性を議論した上で研究目標に加味しました。横浜キャンパスが日本の大学中最初にISO14000を取得したキャンパスであり、環境を意識した施設、設備を備えてているので、キャンパス見学も行いました。
最後に研究発表会を設け、代表団のメンバー全員による交流の成果を発表してもらいました。成果発表会では、研究に関する内容だけでなく、企業に関する感想や都市・社会・歴史・文学についての観察等についての発表が行われ、質疑に対しても簡潔・適切に応答をしてくれました。
プログラムの合間を利用して日本未来科学館の見学を行いました。最先端科学技術とその未来に関する展示物を見て、未来に対する期待と展望について各々が考える良い機会となりました。また、東京、京都と大阪3大都市に身を置くことにより日本の文化に触れる良い機会となりました。特に空気の新鮮さ、緑の多さは印象が深く、比較の対象となっていました。