2015年度活動レポート(一般公募コース)第17号
厳しい暑さのなか、ラオス保健科学大学の学生が精力的に活動-その2
熊本大学薬学部
8月5日
1限目(生体機能分子合成学、大塚教授、藤田准教授):
創薬を目指しての有機合成に関しての説明があり、例としてイノシトールリン酸エステルの合成と、その機能性の説明を受ける。
その後研究室を見学、1)機能性を測定する室、2)有機合成研究室(独特の臭いがする)3)NMR(核磁気共鳴装置)が解体中だったので、サンプルを入れるプローブに実際に触らせていただく。研究用の器具、機器の違いを実感する。
2限目(微生物薬学、大槻教授):
膜タンパク質の分析を「LC-MS/MS」を用いておこなっている最先端の研究方法を紹介していただく。しかし、暑さのせいだろうか?LC-MS/MSが、ストライキを起こして動かないため、サンプルの分析が実際におこなえず、残念ながら見るだけになった。
昼食前に、先日のタンパク質の結晶の状態を中村先生にお願いし、顕微鏡で確認。各人の結晶を見てもらう。塩濃度での結晶の出来方の違いに感動。
昼食:
生協で学生達に混じって食事。日本の学生の雰囲気に接する。生協食堂の保健衛生の研修。
3限目(宮本記念館1Fカンファレンスルーム):
HIGOプログラムの説明(久恒准教授)、熊本大学の説明(ハリ助教)をおこない、続いてラオス保健科学大学の説明を先生が、医学部、薬学部、看護学部の説明を学生の代表者が行う。さらに各人に自己紹介をしてもらい、質問タイムに入る。
4限目:
薬学部構内を見ていなかったので、機器分析室(NMR, MSなど)、動物舎、図書室、情報処理室などを見学。
5時30分〜:
親睦会&夕食会を行う前に、女性7名に浴衣を着てもらう。男性が「おれたちも着たい」と言うが、男性用は準備無し(申し訳ない)。ファッションショー&写真撮影会を楽しむ。
6時頃、一般の方5名、先生9名、学生3名が加わり、親睦会&夕食会を行う。矢原手製の「キムチ味噌鍋、キムチ酒粕鍋」と「オニギリ、ラオスの蒸し米&巻と稲荷寿司、それにサラダ、お菓子、デザートはブドウ」結構、豪華であった。野菜・果物は田崎市場の山森氏の差入である。(野菜が高いのにありがとうございます)ラオスの踊り、各国の歌などの芸も飛び出し、あっという間に2時間が過ぎた。ラオスの方には酒粕、納豆巻が苦手なようだった。その後、夜遅くまで今日のレポート作成。(レポートは、毎日きちんと出してくれた)
8月6日、今日も本当に暑い
朝8時ホテルを出発、保健学部まで移動、外を歩くと汗ダクダクです。朝から暑さで疲れ気味。
1限目(環境社会医学部門 看護学講座、西阪先生、吉永学部長):
講義室で簡単な説明を聞いた後、健康食の見本を見る。また、健康サンダルの試作品を各人頂いた(ありがとうございます。次の日から履いている学生が2名いました)。次に、乳児の医療に関する説明を、赤ちゃんの人形を使って体験しました。脈をコメカミでとったり、聴診器で脈を診るなど、救急救命の練習をしました。学生は実際に赤ちゃんの人形を抱いて楽しそうでした。先生は3人のお子さんがいるそうで慣れた手つきでした。
2限目(病態遺伝子解析学、中村教授):
ショウジョウバエの遺伝子組み換えにより、変化の説明を受け、卵の状態を、蛍光顕微鏡を用い自分たちで観察させてもらいました。(初めての経験なので、感動が一杯です)
3限目(附属病院薬剤部、城野准教授):
大学病院の説明の後、病院内の見学、中央検査室のロボット検査機を見てビックリ、また、研究用の微量分析機器(HPLC、GC-MS、LC-MS/MSなど)、実験器具を見て、自分たちの大学にも欲しいと思ったようでした。その後、薬剤部の調剤室内を見学し、無菌調剤室なども見ることができました。5S、5Rに関しての説明も受ける。
熊本市内へ移動。環境衛生などの調査のため熊本城に移動。熊本城の天守閣にハリ先生の案内で登る。城彩苑(じょうさいえん)に下り、殿様&お姫様の衣装、忍者の衣装を着て楽しむ。
熊本国際交流会館へ:
熊本市国際交流振興事業団 八木氏から説明を受ける。ラオスの民芸品の販売もされていた。熊本市の英語版の写真集を頂く。
夕食:
「何が食べたいですか?」と質問すると「ラーメン」というので、熊本豚骨ラーメンを食べることに。味が薄いのかラー油を一杯入れて食べていた。今日も一日暑かったが、ラーメンを食べて皆元気になったようだ。