2015年度活動レポート(一般公募コース)第15号
西安交通大学の学生たちが寄せた感想文の特集
東京理科大学を訪問した学生たちの感想です
東京理科大学 理工学部
中国・西安交通大学の学部生10名・教員1名を迎えての「さくらサイエンスプログラム」(7/6~7/15)の第3報をお送りします。
参加した学生達が感想文を書いてくれました。そこには日本の街は清潔で空気はきれいであること、日本人が規則やマナーを守り、友好的であること、さくらサイエンスプログラムによる多大な支援と受入れにあたった理科大学の教員・学生への心からの感謝が述べられていました。感想文の一部を抜粋してお届けします。
・茶道文化の説明で、「寂」(静かで、落ち着いている)という言葉の意味を知りました。それから私の心は落ち着いて読んだり学んだりできるようになりました。日本の人たち、言葉、文化、特に日本の科学技術にさらに興味を持ちました。(Gong Xuewen)
・最も印象的だったのは、第一に日本では科学を普及するためのシステムが、高度に発達していることです。まず藤嶋教授です。藤嶋教授は世界的に有名な学者ですが、私たちに光触媒の基本的な考えを説明してくれました、教授は中学校や小学校の教室でも生徒に教えているそうです。日本では科学未来館やJAXA、AISTといった公的機関の展示施設が充実しています。こうした場所は市民達、特に子供たちに科学の基本的な原理を教え、彼らの興味をかきたてるために全て公開されています。
2番目に、日本人はとても友好的です。友好的とは人に対してだけでなく、環境に対してもそうです。
3番目に、日本人は伝統文化に強い誇りを持ち、大事にしています。私たちが茶道を体験したときに茶道部の多くの皆さんが手助けしてくれました。沢山の若い人たちが、茶道の本当に静かでゆっくりした伝統的な作法に関心をもっていることに驚きました。 (Liu Fuxin)
・日本の人たちは良心的です。良心的とは物事を何でも真面目に取り扱うことです。全ての人が親切で考え深いことから、私はこれが日本文化の一部となっていると思います。
日本を訪問して、真に持続可能な現代社会はどのようなものかを再認識しました。私の専門は設計工学ですが、ただ製品のデザインを考えるだけではなく、まず社会と自然のことを考慮に入れる必要があると考えるようになりました。(Lu Na)
・日本の持続可能な発展を見習いたいです。経済発展が文明の進歩を判断する基準にはならないし、また経済発展が貧しい人の生活を保障するわけではありません。だから日本人は経済発展が続いた後に、自分たちに何が本当に必要なのかを再考したのだと思います。日本人は一般人に注意を払い、一般人にとってよりよい環境を築きました。私は将来どんな仕事をするとしても、もっと一般の人たちを思いやり、私のもっている価値観が反映されるようにするつもりです。(Gong Xuewen)
・実験室を見学したとき、一人の高齢のエンジニアの話に感動しました。「私は仕事を楽しんでいる。そして私は仕事を私の人生の一部と考えている」。このようにエンジニアは仕事に十分な努力と職責を尽くします。このことが日本の製品の有益で細やかな設計と、科学技術の進歩につながっているのです。(Wang Mingjin)
・このプログラムは私の予想をはるかに超えるものでした。本当の日本を見ただけでなく、日本の先生や学生達と交流ができ、彼らが何を勉強し、どんな学生生活を送っているかを知る機会がありました。私はこのプログラムで多くを学びました。とりわけ高橋研究室での経験は本当にすばらしかった。この研究室は私たちのものとはたくさん違いがあります。日本の環境はより活動的で便利です。 (Xue Chenxi)
・最も重要なこと、それは私の国の人に日本についてもっと知ってもらい、それにより二国間の平和を確かにすることです。私は日本に10日間居たのだから、彼らに活きた経験を話すことができます。日本は美しい国です。私はとても沢山の人たちの助けでここに来ることができ、この国ですばらしい時を過ごしました。そして私も将来お返しをしたいと思います。2つの国がいつまでも平和を保つことを何より希望しています。(GAO Zixi)
・私の生涯で本当にすばらしい経験になりました。私は日本の親切な先生方、学生さん達のことを決して忘れないでしょう。私が西安に戻ったときにはきっと私の経験を皆に広げて、私の友達も日本に来るように誘いたいです。そしてさらに重要なことは、このプログラムを通じて私が極めて真面目な国民を見たことです。だから私はあなた方の真面目さを見習い、自分の学問のため、勉強に打ち込みたいと考えています。(Xue Chenxi)