2015年度活動レポート(一般公募コース)第12号
疲れも見せず初日から精力的に実習を開始
ラオス保健科学大学の学生と教員10名が来日
熊本大学薬学部
8/3(月)
ビエンチャン空港から来日した一行は、空港からの高速バスで、無事10時50分味噌天神バス停着。薬用植物園を少し見学、荷物を置き学部長を表敬訪問した。
学生と一緒に生協で昼食、暑いのと疲れているので少し食欲落ちている。暑いが、昼食後、構内を見学。午後2時から、甲斐学部長による薬学部の説明、ハリ先生による予定の説明、大学、熊本市等の資料の説明後、最初の研修スタート。
担当研究室は甲斐学部長の「遺伝子機能解析学」で、首藤先生、アン先生の指導で、DNAの電気泳動による分析をおこなう。マイクロピペットを初めて扱う学生が多く、緊張気味。予定時間をオーバーして、5時頃終わり、ホテルに移動、ゆっくり休んでもらう。
8/4(火)
8時30分に薬学部に到着、8時45分から研修開始。
1限目 環境衛生化学(三隅教授):説明の後、P2の部屋を用いての簡単な細胞培養の実習を行う。無菌操作、チペット操作等、初めてのことを経験(10年後にラオスに入り、彼らが先導してくれると良いなと三隅先生)
2限目(山縣先生、中村先生:タンパク質の結晶構造解析の結晶化の実習):タンパクの構造解析にための結晶化のチャレンジ。結晶溶媒に塩濃度を変えた溶液を用いトライする。明日結晶の出ていますように。
昼食は、環境衛生の研修をかね、熊薬の横にある寿司屋で日本食の一つを食べる。また、生の魚を取り扱う時の衛生管理を見せてもらう。
3限目(渡邊先生、ハリ先生(薬用植物学)):世界の薬用植物の説明と研究方法、さらに実習で、植物の成分をTLC(薄層クロマトグラフィー)を用いた分析の実習、各自TLCにスポットし呈色し確認。 また、単離した化合物のNMR(核磁気共鳴スペクトル)での分析のデータの説明を行う。
4限目:野外は33℃と暑いが、熊本市内の環境衛生の研修をかね、水前寺公園、デパートを訪問、ラオスの首都ビエンチャンとの違いを少し体験してもらう。100円ショップを見学し、ホテルに早めに帰り、休憩
8/5(水)
1限目(大塚先生、合成化学):立体合成化合物を用いたバイオアッセイによる、医薬品の創薬に関して研修、研究室は有機化合物の臭いが私の部屋と一緒だと先生の感想。ただ、沢山の器具、分析機器が有るのにはやはりビックリである。
2限目(大槻先生(微生物薬学):質量分析(LC-MS-MS)を用いたタンパク質の分析に関する最先端のお話と分析機器を見せていただく。午後からはラオスの大学の紹介、学生とのディスカッション、親睦会、懇親会を行う。一般の方も参加する予定。