2015年度活動レポート(一般公募コース)第1号
日本センターを開所し留学生の派遣も決定
中部大学と中国・同済大学浙江学院の学術交流
中部大学
中部大学と中国・同済大学浙江学院の学術交流は、2010年の上海万国博覧会から続けていますが、学術交流協定締結、さくらサイエンスプログラムの交流などを経て今年3月には同済大学浙江学院に日本センターを開所し、大きく前進することになりました。
交流のきっかけとなったのは、2010年の上海万国博覧会でした。この年9月1日~7日の日程で中部大学がパビリオンを貸切り、1週間に及ぶ単独出展「中部大学週」を行い、多くの反響がありました。
同年秋には、同済大学趙建夫教授が中部大学の上海万博出展のことを聞き、中部大学研究支援センターに問い合わせて来ました。日本センター事業のほか、砂漠緑化事業、バイオマスエネルギー事業の提案を受けました。
翌年の2011年3月には、中部大学研究支援センター関係者が初めて同済大学を訪問し趙建夫教授と会い、日本センター事業、砂漠緑化事業、バイオマス事業について協議しました。また甘粛省環県のタクラマカン砂漠地帯を訪問し、砂漠緑化事業の現場を視察しました。
2011年5月には、趙建夫教授を団長とする6名の同済大学訪問団が来学し「日中共同プロジェクト説明会」を開催しました。市、企業、大学関係者85名ほどに対し日本センター事業を紹介しました。
そして2011年8月には、中部大学の「中部大学フェア」(研究支援センター主催)で、趙建夫教授ほかに講演を頂き、学内外の聴衆400名ほどに対しに日本センター事業を紹介しました。さらに2011年12月には、中部大学と同済大学との間で学術交流協定を締結しました。
その後も両大学の学術交流が進展し、2014年8月には、JSTさくらサイエンスプログラムによる同済大学浙江学院学生の受け、多くの成果がありました。その成果の一端は、昨年度のさくらサイエンスプログラム公式ホームページでも報告しました。
そしてことし3月には、同済日本センター開所式典を開催しました。中部大学への留学志願者を公募し、同済大学浙江学院において7名の志願者と面談しました。特別試験を行い全員が合格し、晴れて2016年4月入学することに決定しました。7名のうち4名は、昨年度のさくらサイエンスプログラムに参加した学生でした。
この学術交流をさらに発展させ日中両国の懸け橋になるだけでなく、人類共通の福祉を目指して貢献したいと思います。