2014年度 活動レポート 第8号:インドネシア ガドゥジャマダ大学 Pradina Putra

修了者・教員らからの声 第8号

動物の伝染病の診断やウイルス分離などを学ぶ
Pradina Putra

Pradina Putra
インドネシア ガドゥジャマダ大学 獣医学部5年

さくらサイエンスプログラム実施内容について

受入機関 麻布大学
送出し国・機関 台湾6人(国立中興大学、国立台湾大学、中国医薬大学)
タイ6人(チュラロンコン大学、ラジャモンコン大学、チェンマイ大学)
中国4人(北京農学院、中国農業大学)
インドネシア2人(ガドゥジャマダ大学)
韓国2人(ソウル国立大学)
フィリピン2人(フィリピン大学ロスバニョス校)
マレーシア2人(マレーシアプトラ大学)
招へい学生数 24名
招へい教員の数 6名
実施した期間 2014年12月7日(日)- 同16日(火)
 

1.初めての海外旅行で日本研修へ

インドネシアのガドゥジャマダ大学で獣医学を専攻しているPradina Putraと申します。
2014年12月7日から16日にかけて、さくらサイエンスプログラムで麻布大学を訪れました。飛行機に乗ったのも海外に行ったのも今回が初めてでしたが、まるで夢のような素晴らしい体験をすることができました。
また、このプログラムを通して、獣医学という分野の奥の深さに気づき、視野を広げ、知見を深めることができました。

日本は、私が子供の頃から常々訪れてみたいと憧れていた国の1つでした。生活や文化と科学技術の共存に関する記事や本をたくさん読んでいましたので、実際の様子がどのようものなのか大変興味がありました。
将来は日本で学び、働きたいとも考えていたので、私の指導者であるAgung Budiyanto先生に科学交流プログラムで日本に行きたいかと尋ねられた際、私は迷わずプログラムへの参加を決めたのです。

私たちは2014年12月7日に日本に到着しました。成田空港でマレーシアからの参加者と合流した後、さくらサイエンスプログラムのコーディネーターを紹介されました。コーディネーターのOoi, Hong Kean氏は私たちを温かく迎えてくださり、初対面にもかかわらずまるで私たちが彼のもとで学ぶ学生であるかのように接してくださいました。

麻布大学では、動物の伝染病の診断について学びました。7か国、12大学から24名の学生が参加しており、私たちは6つのグループに分かれて講義や実習を行いました。それぞれのグループは、日本人学生1人を含む、様々な国籍の学生で構成されていました。

2.素晴らしい体験となった講義と実習

プログラムの活動内容は、どれもユニークでワクワクするものばかりでした。講義や実習だけでなく、麻布大学附属動物病院、山梨県酪農試験場、風土伝承館杉浦医院や目黒寄生虫館の見学、富士山の観光など、様々な体験ができました。

分子生物学技術による細菌診断の実習をしました

実習では、ドットブロット法による伝染病ウイルスの分離など、インドネシアでは行ったことのない技法や技術を学ぶことでもできました。麻布大学の研究環境は素晴らしく、技術だけでなく環境面についてもガドゥジャマダ大学での今後の研究の参考としたいと思います。

さくらサイエンスプログラムへ参加できたことは、本当に素晴らしい経験でした。このプログラムで学んだことを今後の研究に活かし、将来のインドネシアの発展に貢献していきたいです。

科学技術振興機構、ならびに麻布大学の皆さまへ、この場を借りて感謝の意を述べさせていただきます。ありがとうございました。さくらサイエンスプログラムが今後も続いていくこと、そして参加者の国境を越えた交流を通してアジアの青少年の国際協力への意識向上に貢献していくことを願っております。