2014年度 活動レポート 第4号:ラオス国立農林業研究所 Bouthong Bouahom(Dr.)

修了者・教員らからの声 第4号

若手研究員の心に深く残ったプログラムでの知識
Bouthong Bouahom(Dr.)

Bouthong Bouahom(Dr.)
ラオス国立農林業研究所(NAFRI)所長

さくらサイエンスプログラム実施内容について

受入機関 京都大学東南アジア研究所
送出し国・機関 ラオス国立農林業研究所
招へい研究員 10名
実施した期間 2014年10月20日~29日
 

特別な年でのさくらサイエンスプログラム・プログラム

ラオス国立農林業研究所(NAFRI)は、2014年に創立15周年という特別な年になりました。NAFRIは1999年4月19日に当時の研究センターと地域本部を統合し、農業、畜産業、漁業、林業等の複数の研究分野を合わせ持ち、より効果的で持続的な農林業の発展を目的とした総体的・学問的な取り組みを実施するために設立されました。

設立以来15年に渡り、NAFRIの研究員及びスタッフは農業、生物多様性、植物及び家畜の繁殖、生産性の改善など様々な研究の実施を通してラオスの農林業の発展に貢献して参りました。国際協力事業では、京都大学東南アジア研究所及び名古屋大学大学院環境学研究科との協力で農林業分野の研究成果に大きく貢献しています。

NAFRIは、京都大学、名古屋大学との共同研究、学術会議への参加をはじめ、研究資料の共同利用、教授陣・研究員の交換交流を通じた学術交流、パートナーシップの促進など広範にわたり続けてきました。
両大学からは交換交流の対象となる教授陣や研修員の受け入れへの同意をいただいております。

京都大学と覚書(MOU)を交わした後、私は河野泰之教授及び横山智教授がNAFRIの若手研究員の能力の育成にどのように貢献してくださるのかをお聞きしました。お二人とも喜んで協力するとの意向をしめし、この目的のための取り組みのひとつがさくらサイエンスプログラムでした。

本プログラムはNAFRIの若手研究員10名に、名古屋大学や京都大学東南アジア研究所のみならず、その他の興味深い場所を訪問する素晴らしい機会をもたらしました。滋賀県の農業者によるホームステイプログラムでは、若手研究者たちが日本の農村地域での生活を通して日本文化を学び、日本の農作業を経験する良い機会となりました。

私は、このプログラムで得られた日本文化及び社会の経済的発展についての知識は、参加したNAFRIの若手研究員の心に深く残るであると確信しております。また、このプログラムで得た教訓が、NAFRIにおける彼らの将来の仕事ならびに日本の仲間との協力体制にとって有益となることを願っております。

NFRIの経営陣を代表いたしまして、私は京都大学東南アジア研究所の所長である河野泰之教授と名古屋大学大学院環境学研究科の横山智教授のご支援とご協力に対し、心から感謝の意を述べさせていただきます。今後も、3機関の協力体制がより深まり発展していくことを願っております。