2014年度 活動レポート 第16号:韓国全南大学校 李閔哲

修了者・教員らからの声 第16号

有益な体験と友好的交流に感激
李 閔 哲(Lee Min-Cheul)

李 閔 哲(Lee Min-Cheul)
韓国全南大学校・新化学素材工学科修士課程2年

さくらサイエンスプログラム実施内容について

受入機関 東京理科大学
送出し国・機関 韓国・全南大学
招へい学生数 8名
招へい教員などの数 2名
実施した期間 2014年10月26日から11月1日
 

1.初めての日本訪問だったが楽しい交流

東京理科大学とのさくらサイエンスプログラムに参加するために、初めて日本を訪問することが出来たことと大変有益な経験を積むことが出来たことに対してお礼を申し上げます。

私には初めての日本訪問で心がわくわくすると同時に不安で一杯でしたが、東京理科大学の藤嶋学長を始め寺島先生、中田先生、学生達の用意周到な手配と心温まるおもてなしのお蔭で、素晴らしい時間を過ごすことが出来ました。

来日初日に学生同士で楽しく懇親会

実験を行った東京理科大学の光触媒国際研究センターは新しい建物で、清潔な実験室、SEMなどの分析装置が同じ空間に揃っていることが羨ましいところでした。
私は異なる溶液を用いてエレクトロスピニングにより光触媒シートの微細構造を制御する実験を行いました。韓国でもエレクトロスピニングの実験を行った経験はありますが、平面板にアルミのホイルを被せて紡糸する方式は初めての経験で印象的でした。

共同実験したエレクトロスピニング装置(光触媒国際研究センターにて)

2.TUSフォーラムに参加して多くの刺激を受ける

日本訪問三日目に多くの日本の著名な方々が集まった東京理科大学のTUSフォーラムに参加しました。主に日本語での講演で内容は良くわかりませんでしたが、科学技術の重要性の認識、日本と東京理科大学で留学生を誘致する努力、さらに持続する研究費の投資などが記憶に残っています。

またIBMの方の発表では、ユーザーの瞳孔を通してどの製品を欲しがっているかをわかる技術の紹介があり、とても印象的でした。実際にその技術が使われることに対する期待感が膨らむ技術でした。

TUSフォーラムでの記念撮影(ホテルメトロポリタンエドモントで開催)

お台場の日本科学未来館も非常に興味深いところでした。韓国でも多くの科学館がありますが、未来館で子供達が自由に触ったり、実験をしながら科学に対する興味を示すことが羨ましい限りでした。

これから韓国で計画する科学館の良い見本になると思います。さらに化学、物理、医学など科学全分野に当たる展示物などが壊れたものはなく良く管理されることが印象的でした。

初めて訪れた日本科学未来館

最後にもう一度東京理科大学の藤嶋学長、寺島先生、中田先生、学生達の皆様に感謝致します。今回の訪問は日本に対する素晴らしい思い出を持つ機会になりました。
日本を訪問してから2ヵ月後の昨年12月に寺島先生と学生達が全南大学を訪問して頂いて楽しい時間を過ごすことが出来ました。日本でのおもてなしには足りないと思いますが、少しだけでもお返しが出来たかと思いました。

今後末永く東京理科大学の学生達と交流を通してお互いに見聞を広げると同時に知 識を共有することが出来ればと願っております。

葛飾キャンパス学長室での集合写真